ちょっと独特な世界の話をしますと、女性なら舞妓さん(芸者さん)、男性なら相撲取りは中卒も頗る一般的です。
独立開業ということですが、舞妓さんは20歳前後で芸妓さんとなり、将来的に自分の置屋を持つことが可能です。
置屋とはまぁ芸能界に例えれば事務所、プロダクションのようなもので、舞妓さん芸妓さんはそれぞれ置屋に所属し、その置屋を通してお仕事をもらうわけです。
置屋の主人をやりながら芸妓を続けることも出来ますし、置屋の主人に専念して所属する舞妓・芸妓を育てることに尽力することも出来ます。
勿論置屋のみでなく、花柳界を離れても京都で舞妓・芸妓をやっていたというのは一流の礼儀作法を身につけているというステータスになりますから、マナー教室だとか日舞の教室だとかを開いたり、他にも色々なお仕事が出来るでしょう。
ちなみに全国各地に花街はありますが、中卒から働かせてもらえるのは京都のみのようで(温泉街とかはその限りじゃないかも?)、東京などでは18歳からになります(学歴は問いませんが)。
年齢関係なく一日でも早くその世界に入った人が先輩なので、京都では一番理想的なのが中学卒業後すぐに花柳界に入ることです。
「高校行ったの?可哀想!」「大卒!?なんでそんなことしたの?」という、世間とはあべこべの世界です。
全国各地から舞妓さん希望者は集まりますので、置屋さんの中や置屋さんの用意した寮などで暮らし、見習の頃は生活の全てを置屋さんや先輩芸妓さんに管理されるそうです。
一方相撲取りは独立開業というか、引退後相撲部屋を継ぐという形が思い浮かびますね。それか需要のある土地柄ならば相撲教室みたいなものを開いて子供達を指導することもできるでしょう。ちゃんこ鍋の料理屋さんを開業する元力士さんもいらっしゃいますしね。
こちらも所属している相撲部屋に生活は全て管理され、部屋によっては寝るときさえ先輩力士と同じ所で雑魚寝だったりしてプライバシーなんてゼロのようです。
初任給は本当に雀の涙ほどのようですが、頑張れば数年後には
!月に!100万単位
というお給料が入ることになったりもします。
他にも日本の伝統文化を踏襲する職業だと、むしろ中卒のほうが有利という世界があると思います。
(それ以外の分野でも、一生続けたい職業で業界ならでは専門性の高いものなら、若いうちに入ることが必ずしもマイナスにならないかもしれません。ただ、続けたいからこそ学歴が重要になってくる業界も当然多いです。)
前述のニ業界はどちらもその世界に入って暫くはお給料も自由な時間もほぼ無いようなものですが、身につくものは本当に将来活きてくるものばかりだと思います。
まあこんな道もあるんだということで参考にしていただければ嬉しいです。
お礼
なるほどありがとうございます