電車下部からの音の源は、主にコンプレッサー(空気圧縮機)の音です。
鉄道車両というのは、ブレーキをかける際にブレーキシリンダーに空気を送り込んだり、ドアの開閉を行ったり、台車の空気バネに使用したり、と圧縮空気を非常によく使います。
圧縮空気は普段は空気溜めと呼ばれる専用の高圧タンクに溜められてますが、ブレーキとかドア開閉で圧縮空気を使用することによってタンク内圧力が一定値以下になると、車両の床下に設置してある空気圧縮機が動作して、圧縮空気をタンクに追加供給しているのです。
床下からの音はこの空気圧縮機の動作音ですね。
空気圧縮機はモーターで圧縮機を動かしていて、その方式によってレシプロ式(ピストン式)、ロータリー式、スクリュー式など様々な形式がありますが、質問者さんが指摘したのはおそらくレシプロ式の空気圧縮機です。
レシプロ式の空気圧縮機は、No.3の方が回答されてるように、「ドコドコドコ」とか「バババ」という風に動作音に特徴があり、なおかつ音が大きめです。また、機種によって音が違う為、会社によって様々な動作音を聞くことが出来ます。
それに対し、ロータリー式、スクリュー式は「フイーン」といった電気掃除機のような連続音で、それほど特徴がなく音が多少小さめになります。
もっとも、最近は静音化が進んでレシプロ式の空気圧縮機でも動作音(と動作時の振動)は小さくなる傾向が見られます。なので、昔ほど音が聞こえないのですよ。
空気圧縮機は走行中でも動作することがありますが、停車中に動作することが多いです。
これは、停車する際のブレーキや停車直後のブレーキ用圧縮空気の再充填、ドアの開閉、乗降による空気バネの圧力調整など、停車した際に空気圧縮を使うことが非常に多いためです。
空気圧縮機は、電動車の床下に設置してあることが殆どですが、車両(会社)によっては先頭車両に設置してあったり、中間の付随車に設置してある例もあります。
気動車(ディーゼルカー)にも空気圧縮機はあって、エンジンからベルトで繋がれてその回転でピストンを動かしているのですが、駆動用エンジンの騒音が大きいので空気圧縮機の動作音は殆ど聞き取ることが出来ません。
お礼
詳細な回答ありがとうございました。すっきりしました!