こんにちは。趣味で演劇をやっている者です。
演技とは・・・ですか。
そうですねー、私はこの質問に対する回答は十人十色だと思います。
演じることに対する意識はもちろん、性格、立場(プロでやっている人と、趣味でやっている人等)育った環境も違うのですから。それに、年齢や経験を積むにつれ、考え方も変わってきますしね。
でも、基本は「楽しむこと」じゃないかなと思います。
それから、「自己満足で終わらせないこと」
私の経験を書きますね。
つい先日公演がありました。
別れのシーンがあって、本番、ほんとに悲しくなって、涙が止まらなかったんです。歌を歌わなければならないのに、喉が詰まって、絞り出すような声。
おまけに音程まで狂って、私は演じながら、聞き苦しいだろうなーと思ってました。でも感情は止まらず、結局ひどい声のまま、公演は終了。
ところが、共演者が口々に「私も泣いて、もう少しでセリフ言えないところだったよ。」と言うのです。観に来てくれた友達は泣いていました。
そして、観に来て下さった方が笑顔で帰っていくのです。
私はとても驚きました。「音痴だし、声がらがらだったでしょう。」というと、
「そんなことはどうでも良い。気持ちがすごく伝わってきた。」
と言うのです。
演劇って、たぶんこういうことなんだと思います。
私は本番中、どこかに冷静な自分がいながらも、役の感情になっていました。
そして、共演者と一緒に舞台に立っているのが楽しかったし、お客さんが反応すると、「そうでしょ。そう思うでしょ。」
という気持ちでした。
それまでは全くその存在を知らなかった人々が、演劇をきっかけに、
同じ空間に集まり、同じ時間を共有し、同じ気持ちになってくれた。
もちろんそれは、少し経てば、消えてしまうことかもしれません。
でも、うれしいことですよね。
人生の中で、うれしい気持ち、感動する気持ち、いっぱいいっぱい経験したいなと思うのです。その手段の一つが演劇なのかも・・・。
あと、上手い人とそうでない人との差。
ずばり、練習量に比例します。
もちろん、素質のあるなしは大きいですが、いくら素質のある人でも、
練習しなければ、上手くはならないと思います。役はその作品によって違いますしね。(素人芝居の場合の例)
それと、変な質問じゃないですよ。私もこれをきっかけに色々考えさせられましたもの。
長くなってごめんなさい。
お礼
なんだかすごくピタリと来るご回答でした。 >それまでは全くその存在を知らなかった人々が、演劇をきっかけに、 同じ空間に集まり、同じ時間を共有し、同じ気持ちになってくれた。 これって良く考えると凄いことですよね。 ミュージシャンのコンサートなども同じ感覚でしょうか。 演ずる事ってなんか不思議な事ですね。 なんか上手く言葉にできませんが、非常に興味深く 読ませていただきました。 ありがとうございました。