- ベストアンサー
バルカン砲(本物)について教えて下さい
1.名前の由来 2.なぜ(何のために)砲身が回転するのか 3.ガトリング砲との違い
- みんなの回答 (6)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
1)北欧神話の戦いの女神「バルカン」から。 2)砲身を冷却するため。 バルカン砲は分速3000発以上のライフル弾を連続して発射するので, 銃身が非常に熱を持つ。この熱は銃身を膨張させて, 弾丸のグルーピングを拡散させて命中率を悪化させ, 最終的には銃身が解けるから。 3)原理・構造は同じ。ただ開発者が違う。 (ガトリング砲の由来は考案者,南北戦争時のアメリカの医師ガットリング氏に由来。 他にもアームストロング砲という名前がある。)
その他の回答 (5)
evidenceさんや皆さんの答えと合わせて、参考にして下さい。 砲身の素材が、クロム‐モリブデン鋼なんですが、砲身に使用可能な、ある程度高温に耐えらそうな素材があるんです・・・※ただ兵器用に更に高性能に改良されたて居る事は確かです。クロモリ鋼の中には・・・普通の鋼材よりかなり高い温度でも、鋼材の砲身に必要な強度が得られるものが豊富にあるんです。しかも、500度ぐらいで強制空冷しても、諸強度の減衰が少ないよう工夫された鋼種があるんです。ですから、表面積が大きくなくてもよいようです。 (多くの鋼材は200度程度で弾丸が発射できなくなります) ただ、これから更にすばらし鋼材や銃機構、炸薬が開発されれば、高初速、大質量の弾が多数発射可能な(それこそ弾幕というより壁に近い性能の)バルカン砲が出来るらしいです。 現在、実射で地対空砲火,艦対空砲火、空対空砲火を行う場合は、凡その発射弾数とインターバルがあるそうです。(映画のような連射は不可能だそうです・・緊急時以外)私も専門家でないので、このぐらいしか説明できませんので、後の方に回答と補足を譲ります。 参考になれば幸いです。
お礼
クロムモリブデン鋼… 初めて知りました。すばらしいですね! バルカン砲の進化が楽しみです。 いずれ徹甲弾を装填する対戦車用などもできないでしょうか。 十分納得できました。 みなさんどうもありがとうございました。
ボクに質問というわけではないようですが、より、マニアックに説明します。 いわゆるバルカン砲と現在呼ばれているものは、ほんとうはM61A1ないしはM61A2というものが正式にはバルカン砲です。これは20mmの炸薬付きの弾丸を発射するもので、6つの砲身がグルグルと電気モーターによって回転するものです。なぜ6つなのかというのは、こればかりは正確な所はわかりませんが、恐らくは機動性と、大きさのバランスを考えた結果、あのような設計になったと思われます。砲身に関しては、そもそもが専用設計なので、最初期のああいう回転式機関銃はライフルの銃身からの転用だったかもしれませんが、今はライフルの転用というわけではありません。また最初に書いたとおり、弾丸も炸薬の入った専用のものを使っているようです。 バルカンファランクスは、艦船に搭載するためにM61を大幅に改造して、電子装備(レーダー)を組み合わせ、毎分あたりの弾の発射数を半分にしたものです。なぜ半分にしているのかというと、艦船に搭載するわけですから、砲門の数を増やせるからというのと、それこそ、砲身の焼き付きを防ぐためです。 要するに設計上のことで、砲身が6つになっているということだと思いますよ。
お礼
むうぅ…。なるほど。 ありがとうございます。
すでに立派な回答が寄せられておりますので、参考程度です。 銃身はクロム・モリブデン鋼が使われていると聞きました。 鋼である以上、熱で砲身が加熱されると、たちまち弱くなります。 そのため、銃身を強制空冷する必要があります。 むかし、大陸での戦争で、日本刀で、加熱した機関銃の砲身を叩ききった(叩き折った?)逸話が残っています。備前刀の兼光作の刀が「鉄砲斬り兼光」ともてはやされました。 http://www.warbirds.nu/ansq_old/D1000206.html http://www.warbirds.nu/ansq_old/D1000333.htm
補足
うーんなるほど。機関砲の砲身部分がただ回転しているだけなのかと思っていました、そうではなかったのですね。 しかし空冷については、どうなのでしょう? 空冷エンジンのようなびだひだ(?)なども付いていないようですが、回転するだけで効果はあるのでしょうか? 兼光のそんな逸話があったとは…
こんばんは。 まず、ガトリング砲とバルカン砲の違いですが、これは一緒です。バルカン砲はスイスのエリコン社という兵器メーカーが自分のガトリング砲に、ギリシア神話の神様の名前からとってつけた商品名です。で、ガトリング砲の名前の由来は、発明者の名前です。 砲身が回転するのは、弾の装填を早くする(射撃した後に弾の込めてある砲身がきますよね?)のと、回転させることによって砲身の加熱を押さえて弾道がぶれないようにするということをねらってます。 初期のガトリング砲は手回しで、最近のものは弾を撃ったときのガス圧を使っているか、さもなければ電動モーターでまわしてます。 ということですが、参考までに。
お礼
なるほど。回転しながら弾を装填していたのですか。 名前の由来や違いもよく分かりました。 ありがとうございます。
1.と3.はわかりませんが、1銃身であんなに短時間に大量に発射したら、銃身が過熱して歪んじゃうからって言うのを聞いたことがあります。
お礼
どうやらそのようですね。ありがとうございます。
補足
新たな疑問… (1)砲身はライフルなのですか? (2)通常、砲身は6連装くらい(護衛艦のファランクスなど)だと思いますが、空冷を目的とするならもっと多連装にしないと効果が低いのでは? 素人ですいません。よろしくお願いします。