並木道
読んでいただけると嬉しいです
私は彼が毎日通る並木道が好きです
『素敵な並木道で、禁断の道』だと思っていますが
いつかこの道を二人で歩くのが夢でもあります
放課後、彼は校内の戸締りの確認をする係りの委員長で
3年生では最後に下校するので1人で帰ります
わたしは彼が帰る時間まで友達と校庭で話をして、彼を見送って帰ります
昨日、いつもの時間になっても彼が現れないので
『もう帰ったのかな』と思い、
なんだか彼が通る、並木道を歩いてみたくなりました
わたしの家へ帰る道ではないので
歩いているところを彼に見られたら
わたしの気持ちを悟られそうで
いままで、1度も通ったことがありませんでした
ドキドキしながら歩きました
彼の眼にはこんな景色に見えるんだと思いました
そして、わたしがいつも見ている場所に目をやると
彼の視界には入らないこともわかりました
並木道が終わる通りに差し掛かった時
わたしは今来た道を引き返そうか
そのまま、違う道を通り帰宅しようかと、ふと振り向いたら
彼がすぐ後ろを歩いていました
わたしは『うそでしょ!!!。ヤバぁ。どうしょう・・・?』と叫びたくなるほどでした
この彼とは
1年生の時同じクラスで隣同士になり仲良くなりましたが
2年のクラス替えで、別々になりましたが
メ-ルとか連絡を取り合ってはいましたが
話をしすること(2,3回」)があっても、目が合うことはありませんでした
そして、3年ではまた同じクラスになりましたが
教室では『業務連絡』にみたいなことは話しますが
目をあわせたりすることはない不思議な仲でした
このままじゃあいけないと思い
彼を誘ってみたのですが断られ、わたしの恋が終わりました
(あとで聞いたのですが、ホントに都合が悪ったそうです)
今秋、席替えがあり隣同士になり
少しずつ話ができるようになりました
話がそれましたが
並木道でふと振り返ると彼が笑顔で見ていました
彼の笑顔は3種類あります
1つは男子と話す時『エへへへへッ』と声をだして笑う笑顔
2つ目は女子と話す時、口元の口角を少し上げて笑う笑顔
3つ目は今わたしに向けられている無防備な飾らない
2年前に私が彼を好きになり始めたころに見た懐かしい笑顔でした
(変わったのは少し丈が短くなった制服のズボンと
部活が終わり少し伸びた前の毛、去年誕プレにあげたバックを持ち、
笑う目元に2本あるシワができたことかな・・・?)
彼の笑顔を見たら、緊張するどころか、
気持ちが暖かくなり、なぜか、わたしは初めて彼に
『バイバイ』と手を振ると、彼も手を振りかえしてくれました
そしてわたしは同じ人に2度目の恋をしてしまいました
来年の3月には卒業をして恋がいつか終わりを迎えると思います
なんか変な文になりましたが
わたしはまた彼に恋をしていいのでしょうか?