▲構造的な問題
他の方もおっしゃっている通り、日本の野球は組織が一つではないので、
なかなか難しいでしょうね。
五輪の代表チームを派遣している全日本野球会議が、WBCの代表を日本代表として扱っていないくらいですから。
国内では後発にあたるサッカー組織は、後発ゆえに一つのピラミッド型という
理想的な組織になりました。
プロ化が遅かったので、長い期間「学生」「アマチュア」の区切りで
進められたのが、今になって奏功しています。
一方の野球はというと、全国規模で競技団体を管理するという
概念が必ずしも一般的でない時代に生まれました。
インターネットはおろか、ラジオがやっと普及しだした時代に
始まったものですから、
そもそも「親会社」の存在なしにはプロ興行なんてできるわけもないし、
だから儲けにならないアマチュアと一括してピラミッドにするという
発想は出てこなかった(仮に唱えられたとしても現実的でなかった)でしょう。
終戦後の昭和後半は、それを統一していくチャンスもあったでしょうが、
ちょうどそんな頃にプロ・アマの間で揉め事が起こり、そのままに
なっています。
現在、プロ・アマの融和はかなり進んでいますが、
このような組織系が覆しがたい土台をもって定着してしまっている以上、
やはり無理があると言えるでしょうね。
▲実力差の問題
これも、もちろんあるでしょう。
また、サッカーよりも顕著な形で表れがちです。
(サッカー)
例えば、高校、プロなどのカテゴリ内で、同程度の実力のチーム同士の試合であれば、
1-0や2-1。せいぜい点が入って4-2がいいとこです。
(野球)
10回戦って5勝5敗のチーム同士の試合が、ある時は7-1なんてことが
ザラにあります。
「プロ」対「トップアマ」くらいならまだ一発勝負の番狂わせも起こりえますが、
「プロ」対「大学」、「大学」対「高校」なんてことになれば、
よほど格下チームの先発投手が奮闘しない限り、そもそも試合の体裁が成り立ちません。
仮に投手力が互角がそれ以上であっても、バックの守備のレベル、
接戦の時に出てくる後続投手の完成度など、
少々の健闘など何の役にも立たないような差が、野球ではありすぎるということです。
一例として、以前、ヤクルトスワローズ(1軍)が、東京六大学の選抜チームと
対戦し、接戦で試合を制しました。
東京六大学野球といえば、プロに行けるレベルの大学生の半分以上が所属するリーグです。
その選抜チームをもってしても、やっぱり勝つことはできませんでした。
「一泡吹かせてやろう」と挑む大学選抜 vs 「お祭りの一環」程度のテンションで挑んだプロ、
の組み合わせでさえこの有り様。
これで、例えば「西武ライオンズ×横浜高校」がガチで試合をやったらどうなるか・・・
想像するだけで(以下略)という話です。
「出会い頭で歯車が狂って格下が勝つ」という醍醐味は、
残念ながらというか、野球ではまずお目にかかれないわけです。
少なくとも、3年に一度あるかないかの「出会い頭」のために、
クラブチームの統一トーナメントをやる価値は、私はないと思いますね。
お礼
回答ありがとうございます。 前回の質問で、あまり反応がなかったので、 別カテゴリで回答を求めたところ、 ここに戻ってきてしまいました。 前回の質問は締め切りました。 アドバイスありがとうございます。 実力差がありすぎてやはり、試合にならないと いう場合もあるかも知れません。 だからやっぱりプロはすごいというところを 見てみたい。 そしておっしゃるとおり、夢は世界一のクラブチーム決定戦ですね。