残念ながら、現状のチベットの地理的立地条件は、南はヒマラヤ山脈(8,000m級)、北は崑崙山脈(5,000m級)、祁連山脈、東は横断山脈などに囲まれ、インド亜大陸がアジア大陸に衝突して隆起することによって生成されたチベット高原上に位置する地域です。標高3,600mで、歩くだけで、息が切れます。夏の8月しか、緑はありません。あとは、極寒です。
地理的位置関係からも、中国との協調なしには、チベットは、生活できません。チベットは、現在、となりの青海省で、中国政府の政治管理コントロールされ、流通通貨は、中国元、物資は、中国から国道109号と西蔵鉄道で、運ばています。
漢民族は、チベット女性と結婚すると、チベット領土の耕作権などが政府より認められ、チベット自治区の観光収入は一度、中国政府が吸い上げ、補助金的な色彩で、チベットに交付(中国元)される。ただ、このお金も、チベットに居住する漢民族が、ほとんど使います。この中国からの経済活動が止まれば、チベット人は生活できません。なお、チベット人で、優秀な若者は、成都で、漢民族教育を受ける代わりに、授業料は中国政府持ち無料で、漢民族同化政策が進みすぎている。現在の経済システム上、チベットは、単独で、成り立たない。仮に、独立して、貴金属(レアメタル)ガス田、石油、など、大量の地下埋蔵物を輸出することで、経済を成り立たせようとしても、海に面していないので、中国領土を通らず、輸出することは、不可能です。日本政府も、中国との貿易なしで、日本経済が成り立たないので、ODAの補助も含め、中国の言われるままです。先日、開通した西蔵鉄道の車両も、一部、日本製です。また、ラサまでの光ケーブルは、日本のお金で、作りました。
チベットは、陸の孤島で、教育も満足に受けられません。現地、チベット人の収入では、飛行機どころか列車にも乗れません。金銭的にもそうですが、乗車資格が、無いのです。ラサの駅の構内は、中国公安警察が、管理していて、駅の中にチベット人は、入れません。かように、孤立無援の状況にあります。
さて、沖縄だけでも、まともに、保護できなかった日本国ですが、果たして、政府レベルでは、何も出来ないでしょうね。
まずは、日本人、個々が、世界の実情を知ることでしょうか。ラサの暴動のときの、出動した装甲車も、最新式のものでした。人民開放軍の装備は、かなり進化しました。青海湖では、昔、魚雷の発射実験をしていました。
チベットは、昔は、広大な土地に、住んでいましたが、今は、少数民族のひとつです。
さて、何が、出来るのでしょうか。現在、ラサとの通信は、遮断状態で、監視されています。
最後は、チベット人が、今後、どうしたいか?で、決まるのでしょうね。
お礼
早速のご回答有り難うございました。