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文学部だけど社会学を勉強したい
私は文学部生ですが、社会学がやりたいと思っています。 転部、転学以外の方法で勉強する方法はありますか? 他学部履修や独学ではやはり限界があると思います。 基礎・演習のゼミにはさすがにもぐれないので… 他学部生がゼミのような勉強、環境を望むのはやはり無理でしょうか? また、大学以外でアカデミックに社会学を勉強できる機関ってありますか? 皆さんの意見を聞かせてください。
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文学部というと、社会学科とか心理学科で社会学をやっている人が多いものですが、この場合は、社会学部が別にあるとか、社会学科、社会学専攻があっても質問者さんは関係ない専攻にいて、学科間の壁が非常に厚くてひょうひょういと履修できないとかいったケースですね? その場合でも、専攻名からは社会学の先生などいないはずなのに、先生の経歴を探ると社会学の畑を歩んできた先生というのがいるケースが多いので教員のプロフィール等をチェックされるといいと思います。 大学によりけりですが、学部、学科としての教育内容の多様性を保つ為、文学部なのに理学博士、工学博士とか、経済学部なのに心理学やコンピューター科学が専門、逆に工学部なのに歴史学が専門の先生などが在籍しているケースがあります。社会学で言えば、文学部の文化や各国文学などの専攻の先生で社会学の先生がいるというのはありがちな話です。そういった場合、そこのゼミに所属すれば学科自体は社会学に関係ないのに本格的な社会学を学べるというケースもある(そういった先生は、専攻の本来の専門にそれほど詳しくないというケースもありうる)ので、確認してみるといいと思います。
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- Diogenesis
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すでに出ている回答と重なりますが, 在籍する学部の教員の経歴や専門領域を詳しく調べてみてください。 教育学専攻コースがあるのなら教育社会学を専門とする先生が在籍しているかもしれません。 宗教学の先生で宗教社会学を専門とする人がいたり, 語学の先生でじつは社会言語学が専門だという人がいたりする可能性もあります。 そのような先生のゼミに入ることができれば, 社会学を専攻したとは言えなくとも 社会学の理念や研究法をある程度まで学ぶことはできると思います。 転部が困難だと言うなら,そのような道を探るしかないでしょう。 社会学を極めたいのなら,あとは大学院で学んでください。 あと少し補足を。 >そういえば、社会学の教授の中にも文学部出身の方が結構いますよね。 >それは一体どういうルートを辿って来られているのでしょうか… 社会学は社会学部で学ぶものと思い込んでいませんか? むしろ文学部の中に社会学専攻が置かれているほうが伝統的な形態です。 社会学もまた哲学を母体として生まれた学問ですから。 社会学部という学部形態は日本では少数派で, いずれも第二次大戦後に創設された比較的新しいものです。 大学教員の主たる供給源となっている旧帝大に社会学部はありません。 たとえば東京大学で社会学を学ぶなら,文学部か教養学部。 http://www.l.u-tokyo.ac.jp/sociology/ http://choiki.c.u-tokyo.ac.jp/ 大阪大学なら,文学部から分離独立した人間科学部。 http://www.hus.osaka-u.ac.jp/nin/nin.html 早慶でも社会学専攻のコースが置かれているのは文学部です。 http://www.waseda.jp/bun/dept/bungaku/course/sociology.html(ここのQ&Aが参考になります) http://www.flet.keio.ac.jp/dep/socio.html 早稲田の場合,社会科学部,人間科学部等でも社会学がある程度学べますし, 慶応義塾ならSFCの学部でも学べますが, 社会学を看板に掲げた専攻ないしコースが置かれているのはいずれも文学部だけです。
お礼
詳細な回答ありがとうございます。 今、アドバイスに従って、自分の学部の先生の専門を調べています。 今の環境で自分に出来ることを頑張ります。 ありがとうございました。
- pullmandsg
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補足です >そういえば、社会学の教授の中にも文学部出身の方が結構いますよね。 >それは一体どういうルートを辿って来られているのでしょうか… 「社会学はごった煮のような学問だ」とよく言われます。社会学は社会の分析、理解の学問なんですが、社会っていっても曖昧なので、実際には社会を構成する人間心理、哲学、経済、歴史・・・といった個々のものを分析して、それを総合化することで社会の構造を解明する事を目指しているという感じです。総合化は社会学のオリジナルですが、個々のものの分析は哲学、心理学、経済学、歴史学・・・のツールを基本にして使うので、もともと経済学や歴史学をやっていたけど社会全体の構造の分析にも興味のあるという研究者はもともとの研究分野に重きを置きつつも同時に社会学の看板を掲げて研究をするわけです。特に歴史学や哲学、心理学は社会学に近いので、文学部から社会学系の研究者になる人は多いと思います。 以下余談ですが、社会学をやって大学院に進学した知人(私は経済学です)が、「社会学は大学にいるときは何でもやれてその幅広さが魅力だけど、本格的に勉強するとなると、他の分野と同じように基礎理論を狭く深く学ぶ必要があり(例えばコントやデュルケムなどの古典を理解しなければならないなど)、幅広さという最初の魅力が消える」というような話を聞いたことがあります。社会学を学ぶにしても、行き着く先が狭く深くであれば文学部で何らかの学問をある程度深めた方が潰しが効く事もあるようなので、自分の興味関心などと照らし合わせてじっくり検討してみて下さい。
お礼
丁寧な解説をありがとうございます。 アドバイスを頂いたように、自分の興味をもっと見極めて、自分の学部で出来そうなことがないか、もっと追求しようと思います。 ありがとうございました。
- harepanda
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文学部の中で、日本文学科、西洋文学科、哲学科などの分類はあるのでしょうか?例えば、今は日本文学科だが哲学科へのくら替えは可能ですか?くら替えは不可能でも、第2ゼミとして哲学科の教授のゼミに混ぜてもらうことは、大学や教授の体質しだいでは、可能なのではないでしょうか? 哲学科の教授でも、神学、宗教学などが専門の人は、社会学と相性が悪いことが予想されます。特にカトリックの坊主が教授をしているゼミでは、社会学を学ぼうとしたら「宗教とは麻薬だ」と述べたマルクスの一派と思われ、非常につらい思いをする可能性が否定できません(知人にその状況に陥った人がいます)。他方、社会哲学、歴史哲学、法哲学、弁証法哲学、環境倫理学などを専攻している教授の場合、社会学の勉強に適した環境だと言えるでしょう。大穴が美学で、実は美学は社会思想史との関連性が強いのです。あなたが西洋絵画やクラシック音楽に興味のあるのなら、美学からせめる手もあるかと思います。たとえば絵画の場合、ルネサンス的写実性と予定調和的な構図をあえて否定し、マニエリスムという一派が登場してきた背景はどこにあるのかといった社会思想的アプローチが可能です。また、新古典派とロマン派の争いという事態は絵画にも音楽にも見られるものですが、フランス革命期におけるアングルとドラクロワの関係については、ナポレオンの復古調の皇帝就任をどうとらえるのかという観点が欠かせませんし、アングルの師匠であったダヴィッドがナポレオン戴冠式の絵を描いているのに対して、アングルにはこの要素が弱く、本人は新古典派なので本来は歴史画を描きたがっていたのに肖像画のほうで有名になってしまったことを指摘できます。ダヴィッドが剛の画家であるのに対し、アングルは柔の画家であること、アングルはルネサンス的な人体解剖学(つまり、どのようなポーズをとると、どこの筋肉がもりあがるとか、どこの関節はどの範囲まで曲げることができるが、それ以上曲げると脱臼するといった知識)を完全にマスターしていながら、あえてそこから逸脱するデッサンを行い、彼の肖像画は現代では非常に高く評価されていること、アングルの肖像画は、多少のデッサン上のウソはあっても、そういう描き方をしたほうが、肖像のモデルとなった人物の内面性をより強く表現できるのだという近代的自我の表現と解釈することも出来るなど、本気で勉強すればネタはつきません。音楽では、アドルトという弁証法哲学の系譜に入るひとがいて、この人の「音楽社会学」は非常に興味深いものです。恐ろしく単純化すると「ジャズを聞くと頭が悪くなる」とか「シェーンベルクは良いが、ストラビンスキーは駄目だ」という、ほとんど言いがかりのような理論を展開しますが、実際に読んでみると、分からないでもないような主張だと感じます。 大学以外でアカデミックに社会学を勉強したいなら、インターネット社会なのですから、趣味人の同好会がないか調べてみると良いと思います。現在80歳くらいの大卒教養人は、かなりの確度で、「でかんしょ」の知識があります。でかんしょとは、哲学者のデカルト、カント、ショーペンハウエルのことです。が、この中で社会学的要素が認められるのはカントだけだと思います(ルソーの意志論を受容していること、永久平和論を書いていることなど)。実は、中曽根元総理は典型的なこの時期の教養人で、彼は愛読書はカントだと明言しています。また、50~60代の人の場合、団塊世代の大量退職を向かえ、かつての学生運動時代を語り継ごうという活動をしている人が出てきてもおかしくありません。アカデミックな雰囲気かどうかはグループによるでしょう。単に懐古趣味でフォークソングを聴いている人たちや、昔と変わらず暴力革命をいとわない左派過激派を避け、純粋に「自分たちが夢中になって学生運動を行ったのは、いったいどういう意味があったのだろう」と考えている人たちのサークルに混ぜてもらえば良いと思います。当時の体験も聞けるでしょうし、大学では反抗的な態度を示していた人たちが、大学を出たとたんに、おとなしい社会人になってしまったことを、今となって振り返るとどう思っているのか、経験に裏打ちされた興味深い話を聞くことができそうです。私の両親を見ている限り、アカデミックのレベルに達している人は少ないと思いますが、政治家としては異例の理科系出身である菅直人の例もありますので、良いサークルがあっても不思議ではありません。アカデミックという意味からは外れてしまう可能性も高いのですが、下手なアカデミズムより経験に裏打ちされた人生訓のほうがよほど深いこともあります。 純粋に本物のアカデミズムを目指したいなら、単に自習をし、学部学生でも加入を許可してくれそうな学会や研究会に加盟、プロの学者や大学院生たちの議論を聞いているだけで、よい刺激になると思います。学会や研究会には、じつは教授や大学院生だけでなく、高校の社会科教師や趣味人の地域史研究家が混ざっているケースもあるのです。
お礼
詳細な回答ありがとうございました。 大学には哲学科はないので、哲学からのアプローチは無理ですが、 史学や教育学などはあるので、それらからの切り口を探してみるのもありかなと思いました。 学部学生可の学会・研究会があるとは知りませんでした。 探してみようと思います。
- zorro
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大学に相談してください。聴講制度があれば利用かのうです。
お礼
聴講は大学に許可申請等しなくても自由にやっていいということになっています。 ただ、ゼミなどはやはり混ざりづらいので、それに代わるような環境がないだろうかと思い質問させていただきました。 もう一度相談所などに聞いてみます。 回答ありがとうございました。
お礼
そうですね、社会学部が別にあります。 とくに壁が厚いかどうかはわかりませんが(講義科目はもぐり自由です)。 >教員のプロフィール等をチェックされるといいと思います 是非やってみます。教員数が多いので、もしかしたらいるかもしれません。 そういえば、社会学の教授の中にも文学部出身の方が結構いますよね。 それは一体どういうルートを辿って来られているのでしょうか… それも考える価値がありそうです。 回答ありがとうございました。