故意の脱税が死刑にならない理由は何ですか？

質問

相続税の約２８億円を脱税したという事件を見て思ったのですが、なぜこのような「故意の脱税」は死刑にならないのでしょうか。

国の歳入は税金ですよね。その税金を「故意に」ごまかすということは、国に「故意に」損害を与えることになります。ですから死刑にしても何の問題もないように思うのですが、実際は罰金や懲役などで済んでいるというのは、どのような理由があるのか教えてください。

回答No.2

gutoku2 · ベストアンサー

法律の一般論
　法律は”決め事”です。絶対的に正しい法律はありません。
　（全ての人が全面的に同意できる法律はありません。色々な考え方をもった
　　国民の妥協点が法律です）
　よって、脱税をした人を死刑にした方が良い。という意見が国民の過半数に
　なれば、そのような法律が制定されることになるかも知れません。
　個人的には、租税犯は経済的な懲戒（罰金が脱税額の2倍等）が妥当と思いま
　すが、それが正しいか否か何ともいえません。

日本の現行の法律
　刑法犯だけが死刑の対象になります。
　概ね死刑になる基準は
　　　3名殺害→死刑
　　　2名殺害→残忍ならば死刑
　　　1名殺害→死刑にならない
　となっていましたが、最近は1名殺害でも死刑になる事例がみられるように
　なってきました。

　よって、租税犯を死刑にするには、
　　○刑法犯（それも複数人殺害）に相当すると国民が理解（納得）する事
　　○他の法律の量刑と整合性がある事
　　　　（危険運転致死傷罪の最高刑は懲役15年であるが、当該法律との
　　　　　整合性は保てるか等）

以上を勘案する必要があります。

回答No.5

noname#70707

納税の義務が掲げられていますが、では逆にその税金を使って某交通省OBが００仕事舘や駐車場など数百億円、かつては数千億円ものムダ金を税金から使ってしまいましたが、この者たちも死刑にしなければなりませんが？

回答No.4

nep0707

＞国に「故意に」損害を与えることになります。

ことから

＞死刑にしても何の問題もないように思うのですが

とは、普通の人は考えないということでしょう。

税金を払わなかったことに対する最高の償いとは
「今後はきっちり税金を払ってもらう」だと考える人が多くても、私は不思議に感じません。
死んでしまったら税金は払えません。

ちなみに日本国憲法３６条は「残虐な刑罰」を禁止していますが、
これは刑罰の方法が残虐な場合だけでなく
「行為に対して不均衡に重い刑罰」を含むとされています。

脱税に対して死刑という刑罰は「不均衡に重い」と判断される可能性が高いと見ますので、
たとえそのような法律が国会で可決したとしても、違憲だとされて適用は見送られるのでは、と…。

回答No.3

h2goam

法で取り決めていないからです。

回答No.1

spy_

金額に関わらず、お金よりも人の命の方が重い、というのが基本的な考え方なのだと思います。
従って、死刑となるのは人の命を奪った場合のみです。