どっちが悪い(誘拐？）ですか？

質問

さきほど、社会問題の欄で「どうおもいますか」と質問したものです。内容は”今日、母親が、「拉致がこの世の中で最も悪」と言いました。私は今まで「この世の中で最も悪」は戦争だと思ってきていました。”
という事です。
そこで彼女は「戦争の時日本が捕虜を取ったといっても、堂々と外交カードのためだし、戦争はわかっているからお互い様」「拉致は平和なところに突然さらわれる上に、さらった事を隠すし、目的が自分の国の利益のためだから、これ以上ない悪」だと言いました。
そこで、
１「少年10人を誘拐、親に連絡して身代金を請求した」
２「少年10人を誘拐、親に連絡せずに、香具師をさせて元締めになって儲けた」
では、どちらが悪い(罪が重いとされている)のですか？
みなさまの、日本の法律ではどうなっているか、他の国では、世界全般ではどうか。感情的な意見、色々お聞かせください。よろしくお願いします。

回答No.3

laing · ベストアンサー

先ず、戦争の定義。（現在は事実上は戦争は違法ですが・・・）
戦争は「悪」は「悪」なんですが、社会学の言葉で言えば、「必要悪」になります。
国際間の駆け引きが戦争によってなされてきました、各国家の発展の
為のものなので、犠牲者が出るものの自分の国家の為ということで、
何の疑いもなく、みな戦争の為に頑張っていました。

日本と同じ敗戦国のドイツなどは、教師が「平和が欲しければ戦争をしろ！」
と子供達に教えていました。

そういったことで、１９世紀以降は合法的に戦争が認められてしまいました。
戦時国際法というものが確立しました。
しかし、第二次大戦後は戦争に違法性が問われるようになりました。
●国際法の改正などをご確認下さい。長くなりますので。

事実上、戦争が違法ということになってからは、武力紛争、武力行使、
武力攻撃という言葉を使うようになってることにお気づきだと思います。
（言葉が違うだけで、やることは同じなんですがね）

ご質問の内容から、どこに的を絞ったらいいのか難しいのですが、色々意見
が聞きたいということですので、申し上げますと。
北朝鮮の拉致事件に関しては、国交がないとともあり、国際法が上手く
適用出来ないはずです。その辺りに理不尽さを感じます。

国際法にある、「人道の罪」に北朝鮮の指導者は問われた方がいいと思ってる
人が日本では多いと思いますが・・・また、戦争中にやったことでもないのが
なんとも・・・

日本における刑法の誘拐（拉致）ですが、専門家の方がすでに答えて
おられますが、例え自分の子供であっても日本では、親権のない親が
自分の子供を勝手に連れ出したら、誘拐罪が適用されます。
子供の年齢も関わりますが、小さい子供の場合は子供が合意の上でも
刑法に抵触します。

お礼

ありがとうございます。
色々と勉強になります。
ご意見の中でまで勉強させていただきました。

回答No.4

Bokkemon

#1のお礼での追加質問について。

==> 親に連絡(身代金の請求)せず、拷問もせず、利益もあげず、ただ一生懸命育てた場合

未成年の場合ですね。
未成年者略取誘拐（刑法第224条）ですので、3ヶ月以上5年以下の懲役になります。
身代金目的誘拐（刑法225条の2第1項）の無期又は3年以上の懲役、営利目的誘拐（刑法225条）の1年以上10年以下の懲役との対比では、「重い方の刑罰」で比較しますので、３件の中では未成年者略取誘拐が最も軽いことになります。

新潟の超長期にわたる誘拐監禁事件では、未成年者略取誘拐だけでは事案の重大さと比べて罪が軽すぎるため、逮捕監禁致傷罪（第220条：3ヵ月以上5年以下の懲役　＆　第204条：10年以下の懲役又は30万円以下の罰金若しくは科料）との併合罪（最も重い罪の最高刑の1.5倍が最高刑）として、懲役15年を求刑しました（未決拘留期間350日を算入したため、判決は懲役14年でした）。

お礼

何度もありがとうございました。勉強になりました。
それと、法律＝犯罪に絡む問題でこんな発言は不謹慎かもしれませんが、面白かったです。
今度またBokkemonさんにお答えいただけることがあれば、
今回のように、「素早く正確な法律を教えてくださる方」の
「個人的な偏った意見」とかを聞いてみたいです。

回答No.2

coco1

こんばんは。直接的な回答ではありませんが、拉致と戦争では拉致の方が「悪」と言えるでしょう。

戦争は確かに残酷な行為ではありますが、国際法上、れっきとした国権の発動であり、その意味では「悪」ではありません。戦争は単なる人殺しごっこではないのです。

逆に、拉致事件は、国家主権の重大な侵害であり、拉致被害者には何ら落ち度はなく、失った時間を取り戻すことはできず、どのような釈明も容れられる物ではありません。

お礼

回答、ご意見、本当に有難う御座います。
社会問題(その他)の方でも皆さんに随分教えて頂いたのですが、「戦争」ってそういう定義なのですね。
私たちが思っていた「戦争」とは、戦争したくない、兵士でもない一般市民や子供たちとか、
または全然関係ない国の観光客の方がミサイルで死ぬ事もありえますよね？
それらを含めて「戦争」だと思っていたのです。
その子供たちだって「何ら落ち度は」ないでしょうし、「失った手足」を取り戻せるわけではないですよね。
間違ってました。すいません。

回答No.1

kotto29

日本の刑法でどうなっているかを回答します。
１のケースは，身代金目的誘拐（刑法２２５条の２第１項）であり，法定刑は無期又は３年以上の懲役です。
２のケースは，営利目的誘拐（刑法２２５条）ですので，法定刑は１年以上１０年以下の懲役です。
単純に法定刑を比較すれば，の話になりますが，日本の法律では１のケースの方が重い罪とされていることになります。

お礼

すごいです！ありがとうございます、さっすがOKweb、
そして尊敬します。
こんな質問をしておいて申し訳ないのですが、
１・２とも、私には、その本人や身内の方の苦しさは、想像も出来なければ、計る事もできません。

すいませんが、もう何点かだけ教えていただけないでしょうか。
３「親に連絡(身代金の請求)せず、拷問もせず、利益もあげず、ただ一生懸命育てた場合」は、身代金目的・営利目的ではないような気がするのですが、どうなるのですか。
４「子供を売り飛ばした」場合、「営利目的誘拐」になって、身代金を３千円とって子供を無事返した「身代金目的誘拐（刑法２２５条の２第１項）」より罪は重いのですか。
それとも「人を売り飛ばした罪」のようなものが付加されるのでしょうか。