追加金・工事遅延・違約金(事業用ビル建築工事)
事業用ビル(RC造)の建築をとある業者に依頼しました。契約書には請負代金、支払計画、建物の仕様、建物の引渡日が記載しております。ちょうど上棟したところですが、すでに工事が半年ほど遅れています。契約書には添付の工事請負契約約款にしたがうと記載してあります。契約のときに旧四会の約款を渡されましたが、内容の説明はありませんでした。
請負業者は建築確認をとった後に追加金を要求してきました。仕様に変更があったとのことでしたが、建築確認がとれるまで追加金の話は知らされていませんでしたので、契約にしたがって工事を進めるように依頼しました。建物が上棟し、請負業者はさらに追加金を増額してきました。請負業者は、施主が追加金について了承しないと工事を進められないと言っています。あるいは、請負業者は、不足金額の分だけ工事を行わずに引き渡す方法でもかまわないと言っています。これまで契約を変更したり、念書に判を押したりはしていません。契約書の条件で工事を最後まで進めてもらうためのよい方法はないものでしょうか。
旧四会の約款によりますと、遅延日数1日につき、請負代金から経費を差し引いた残りに1万分の4をかけた金額までの違約金を請求できるとあります。事業用のビルですので実際の損害にはとうてい足りません。また、建物が完成して、引渡を先延ばしにする方法をとられると、違約金はほとんどゼロになってしまいますので、施主の損害だけがふくらみます。このような約款がまかり通っていることに驚いています。同時に、契約書の作成に注意が足りなかったことを反省しています。とても勉強になりました。ご教授よろしくお願いします。