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アメリカのホームスクールについて教えてください。
アメリカにはホームスクールというシステムがあるようですが、 テストなども、家で受けることになるのでしょうか? また、体育や音楽などの科目はどうやって勉強するのでしょうか?? その他にも、ホームスクールのことで知っていることがあれば、何でもいいので教えてください。
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これはまた、すごいテーマを丸投げしましたね。 1.歴史と現状 ホームスクールというシステムがアメリカで法的に認められたのは、1925年です。全米の全ての州で、このシステムは認められており、やや資料は古いですが、2003年時点で全米で110万人の子供がこのシステムで勉強しています。1994年時点では、60万人ですから、かなり増加していることが分かります。今は、150万人程度になっていると思います。 2.カリキュラムと教科 大部分の州では、科目と内容については公立学校に準拠し、また法律に基づいた内容を教えることを両親に義務付けています(例えば人種差別を正当化するような内容は駄目ということ)。アメリカには、全米ホームスクール協会ですとか、商業ベースで教材を作成している会社が結構ありますから、そういうところを通して、教材や教具を入手します。実際、ちょっとした町には、teachers and parents shop という専門店があり、簡単に買うこともできます。 3.テスト 州によって違いますが、半数の州では、統一テスト(州による統一テスト)の受験を義務付けています。これは、その州にある全ての公立学校(と大半の私立学校)が受験する学力テストで、小学生からあります。この場合、テストは自宅に送られ、自宅で受けます。 統一テストの受験が義務付けられていない州でも、参加するのが普通ですし、何らかの形で学力の調査はされます。 この得点が40%を下回ることが無いように、という目安が連邦裁判所から示されています。もし、下回った場合には、学区の教育委員会や学校から人が派遣され、家庭でどのような学習を、どのようにしているのか調査します。 4.体育、音楽 そもそもアメリカでは、日本と違い、週に何時間・年間何時間、体育や音楽をやらなければならない、という法的な決まりがありません。したがって、公立学校に通っていても、学校によって、これらの授業をどの程度やるかはまちまちなのです。 ですから、例えば両親が町のプールに連れて行く、スケートリンクに連れて行く、スキーに連れて行くなどで消化されます。 いくつかの州では、こうした授業を受けるためにパートタイムで地域の学校に通うことが認められていることもあります。チームゲームなどはこうした機会が無いとなかなかできませんから。 5.その他 学齢期に達した子供を学校に通わせる、それともホームスクールで学習させるか、については39の州では事前に登録をすることになっています。 また、授業の計画についても、両親が教育委員会などに提出する必要があります。その計画については、一日の授業時間数の最低限度(つまり、1日1時間などの授業時間では駄目、ということ)などが決められています。ただ、毎日監視をしているわけではありませんから、実態がどうなのかは、分かりませんが。
お礼
うわー、すごく詳しく回答していただき、本当に感謝です。 以前からホームスクールに関しては興味があったので、とても納得です。 わざわざ時間をさき、詳しくお答えしていただきありがとうございました!