昔からよく映画やコンサートの宣伝で使われている手法ですよ。
しかも,一目見てすぐ広告と分かるわけですから,別に問題ないと思いますが。
そのアルバイトらしき女性は,単に「号外でーす」としか言っていなかったわけですよね?
「○○新聞です,先ほど重大ニュースが飛び込んできましたので,朝刊や夕刊とは別に臨時号を作成して配ってまーす」
などと言っていたわけではありませんよね?
だったら何の問題もないのではありませんか。
「号外」といったら「最新の重大ニュースを印刷した新聞の臨時号」以外を指してはいけない,なんていう法律は聞いたことがありません。
「号外新聞であると誤解させるような触れ込み」とおっしゃっていますが,そもそも号外の意味をご存じでしょうか。
新聞や雑誌などの定期刊行物には,第何号という通し番号が振ってあります。
新聞の場合,朝刊や夕刊などレギュラーに発行されるものにはこの号数がありますが,重大ニュースを伝える臨時号にはこの番号を振らない習慣がありますので,これを「号外」と言っています。
ちなみに号外のことを英語ではextraといいますが,これは単に「特別号」という意味で,通し番号のこととは関係ありません。
雑誌の場合は,あまり号外という言葉はつかわず,臨時号とか増刊号というほうが多いですね。
で,そういった意味での号外新聞には独特のフォーマット(大きな見出し・活字,少ないページ数)があるのはご存じの通りです。
しかし,単に「号外」といったら,それ以外の号外もいろいろとあります。
たとえば,いろいろな政治団体の機関紙の号外がよくポストに入ってきますが,これなどは報道というよりも政治広告に近いレイアウトです。
でも号外と名乗っています。
レギュラーの号は支持者だけが定期購読しているのに対し,臨時号は住民全員に配る,ということなのでしょう。
何が言いたいかというと,「号外にもいろいろある」ということです。
「いや,政治団体の号外は臨時号という意味だと考えればわかるが,auのチラシは臨時号に対応するレギュラーの号が存在するのかどうかも怪しい」という反論も予想されます。
しかし,それなら「号外新聞風のデザインの広告です」を縮めたと考えればいいんじゃないかと思いますけどね。
質問者さんは,一瞬「最新ニュースが載っている号外新聞」だと思って手を出しかけて,期待が裏切られたという思いがおありなのではないでしょうか。
「誤解させるような触れ込みで広告を配布、受け取らせる」というあたりの表現の仕方に,そのような気持ちが感じられます。
気持ちは分からなくもないですが,逆にこれを違法としてしまったら,かえって宣伝の手法の選択肢を狭めてしまって,つまらなくなるような気がします。
お礼
詳しい説明ありがとうございます。 号外にも色々あり今回のことは法的には何の問題がないと言うことがよく判りました。