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なぜ、マッカーサーは日本国憲法に9条を入れたのですか?

タイトルどおりなのですが・・ ずっと疑問でした。 アメリカは今でも、日本に軍事的な協力を頻繁に求めてくるし、日本は9条のせいで集団的自衛権も行使できないんですよね?アメリカにとっては、日本の9条は邪魔じゃないのでしょうか?なら、憲法案を作る時点で、入れなければよかったんじゃないでしょうか? でも、本当にマッカーサーが9条を作ったのかとか、誰か他の人が作ったのかとか、歴史的な真実はよく知らないのが現実です;; そこも含めて、教えてくださる方がいらっしゃいましたら、よろしくお願いします。

みんなの回答

  • sicco
  • ベストアンサー率27% (134/486)
回答No.2

もちろん真実は知るよしもないわけですが、おそらく当時のアメリカの事情としては、共産主義の防波堤とするために、日本に軍隊を駐留させたかった。 しかし、独立国に外国の軍隊がいる、ということは本来的に異常なことですから、その理由を作ろうとしたのだと思います。 日本は軍隊持てないんだから米軍が守るしかないでしょ、と。 ところでサンフランシスコ講和条約で日本は戦勝国から独立を勝ち取ったわけですが、米軍の駐留継続は、このとき、日本の方からアメリカに対して申し出たものです。そういったことと引き換えに、戦争賠償の放棄など、有利な条件をアメリカから引き出したわけですが、アメリカからすると、「なんだそういうことなら、日本は自前で軍隊持ってていいよね」ということで、自衛隊創設につながっていきます。 いまは、アメリカにとって9条はやっかいでしょうね。でも、日本が核を持つと困る、とは思っているでしょう。

july2
質問者

お礼

なるほど。回答ありがとうございます。 日本のほうから米軍の駐留継続を申し出たんですね。 でも、なぜ戦争賠償の放棄をしたら自衛隊の創設につながっていくんですか?アメリカにとって日本の自衛隊は必要なんでしょうか?

  • Roman0
  • ベストアンサー率18% (118/628)
回答No.1

 マッカーサー一人がアメリカ人ではないし、アメリカだって一応民主主義国家ですから多くの人がいろんなことを考えて政治を動かしています。  だから、マッカーサーと今のアメリカの方針が変わっていたって不思議はありません。そもそも、当時と今の国際情勢が違うのだから、今マッカーサーが居たら軍事協力を求めるでしょう。  そもそも、1951年(昭和26年)5月3日のアメリカ合衆国上院議会・軍事外交合同委員会の聴聞会では、そのマッカーサーは「日本の戦争は自衛のためであった」と証言しているわけで、占領政策遂行時とは考え方を変えています。国際情勢は変わっていなかったのですが、本人の認識が変わったわけですね。  さて、いきなり結論を言いましたが、憲法第9条を入れた理由は、いわゆる中世暗黒時代から続いているヨーロッパの戦争の歴史を踏まえ、「敗戦国は必ず戦勝国に復讐戦を挑む」という法則を連合国は抱いていたという前提があります。  実際、第一次世界大戦で敗戦国だったドイツは、ヒトラーとシャハトのおかげで経済復興した後、再戦を挑んできたという経緯が第二次世界大戦にはあるわけです。  日本に、それをやらせるとどうなるか、緒戦の強さ、沖縄戦での被害を見て、端的に言って連合国は恐怖していたわけです。だから、徹底的に日本から牙を抜くことを占領政策の大方針としました。  それが、War Guilt Information Program です。  焚書をし、インチキの歴史を「真相箱」などというラジオで繰り返し放送し、東京裁判を行い、公職追放をし、教育基本法を変え、民法を変え、etc. を行いました。憲法制定も、その一環です。  第9条は、実際に武器を持たせないためという、物理的な牙を抜くための仕組みです。他の項目は、反抗心をそもそも抱かせないようにするという、心理的に牙を抜くための措置です。  が、少なくともマッカーサーはその措置の誤りに気づきました。  それが、合同委員会での発言です。  そもそも日本は、わけのわからないソ連のような膨張主義で戦争を戦ったわけでも、ヨーロッパのように領土欲や経済拡張のために戦ったわけでも無かったという点が重要です。本質的にはソ連・中国の膨張を抑えて自国の本土を守るために必要な橋頭堡が満州だったので、そこまで自国の勢力下に置かなければ本土を守れないという、現状維持を前提とした防衛が目的でした。  復讐戦の論理は、相互に拡張の意図を持つ国々が隣接するヨーロッパでこそ成立する法則ですし、ソ連や中国の膨張はマッカーサー自身が司令官となって朝鮮戦争を戦ったので、日本本土を守るためには朝鮮半島および満州地域の確保が必要だということは、純軍事的な意味で理解できたわけです。  そういう経緯があったので、既にアメリカは合同委員会の聴聞会以後、日本が軍備を持つことを問題視していません。むしろ、軍備の費用負担を避けてとりあえず経済復興をしたいという吉田茂の意図で、つまり日本の都合で自衛隊の整備が遅れたと言っても良いくらいです。  結果において、ソ連・中国と拮抗して朝鮮半島を共産化の圧力から守る責務を、アメリカが背負い込むはめになったわけですね。戦前は、それを日本がやっていたのですが。  戦前、アメリカはそれに気づかなかったわけです。  ある意味、アメリカもスターリン&毛沢東に嵌められたと言えます。実際、ハル・ノートを起草したホワイトは、KGBのスパイであったことがアメリカの情報公開法の適用で判明していますし。

july2
質問者

お礼

最初は日本からの復讐を恐れていた、ということですね? ところで、ハル・ノートとは何ですか?知識不足ですみません。 ウィキペディアで見てみたのですが、いまいち要旨がわかりませんでした・・;