事故が発生するまでに29のヒヤリとする事例、300のハットした事例が存在すると
いう「ハインリッヒの法則」(経験則)があります。
裏を返せばハットした事例を羅列し、その原因を潰していけば、ヒヤリとする確立
が下がり、ヒヤリとした事例に関しても原因を潰していけば、最終的に事故が
起こる確立をゼロにできるという事です。
例として、廊下の段差による転倒事故を挙げると
1.廊下で転倒したという事例が寄せられる
2.皆に聞くと、何度か躓くいて転倒しそうになったことがあるという事が判る
3.原因の段差を調査し、具体的な対策を講じる(段差を無くす工事をする等)
という従来の方法では、実際に事故が起きるまで対策が講じられない事になります。
2・3を積極的に実施することで、1に至る事を防げます。
このシステムは全員から継続的にハットしたりヒヤッとした事例を収集し続け、
それを正しく処理していく作業が発生する為に難しいところもありますが、
事故を無くす為には非常に有効な手段です。