- ベストアンサー
ギターの耳コピについて
よく、スコアを使うよりも耳コピのほうがギターが上達しやすいし、アドリブもできるようになる、という話を聞きます。 それは何故なんでしょうか? 手グセを作ってフレーズの引き出しを増やすということであれば、耳コピでもスコアでも変わらないような気がします。 一応今はスコアじゃなくて耳コピで曲をコピーしていますが、上の理由がわからないままコピーを続けるのはとても気持ちが悪いです。 どなたか教えてください。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
- ベストアンサー
アドリブができるようになるかどうかは別として、上達に関しては耳コピができるというのは一つのステップといえると思います。 耳コピについては、聴いたそのままを楽器で再現するということが必要になります。これについては、音を正確に聴き取ることと、イメージした音程をそのまま楽器から出すということが試されます。この両者については、どちらも楽器を弾く上では重要なスキルです。それらのセンスを洗練する上では、耳コピは良い訓練になるでしょう。 音を聴き取ることに関しては、音楽を演奏する上ではとても大切なことになります。演奏者自身が音に対して鋭敏になることは重要で、細部に至るまで音を注意深く聞き取れるということは、演奏者にとっては強みになるでしょう。意識して聴き取れていない音に関しては、それを再現するのは不可能ですので、耳コピで細部に至るまで綿密にコピーをするということは、特に注意深く音を聴き取る感覚を研ぎ澄ますには良い経験になるはずです。 また、イメージした音を楽器を通じてイメージ通りに再現するということも、楽器演奏のスキルとしては重要なことになります。そうした楽器を演奏する感覚を試されるという面でも、耳コピは貴重な体験になるでしょう。 これらの点から見れば、耳コピは楽器の演奏技術を、感覚の面からも試すことが出来る作業になるともいえます。 また、特にクラシックのように譜面がはじめにあるジャンル以外では、譜面は断片的な情報でしかありません。ポップスやロックなどのジャンルの音源から音を拾って作成したスコアは、細かい演奏内容についてはそれらを完璧に拾いきれないところがあります。例えばベンドやビブラートにしても、音程の推移の加減(その速さやタイミングなど)の細かなタイミングまで譜面に起こすことは極めて困難です。そうした細かなニュアンスを捉え、再現するという意味では、スコアに頼りきりになるのはあまり妥当ではありません。耳コピをするということは、そうしたスコアでは拾いきれないニュアンスまでも忠実に再現することを試みるという側面もあります。こうした細かいニュアンスなども真似てみるのは、演奏技術やセンスを磨く上では貴重な体験といえるでしょう。 あと、スコアに頼りきりになってしまっている方には、音を聴くということにあまり注意を払わずに、指示されている指遣いを再現できていることで満足してしまうという悪癖が見られることがあります。音楽は音を聴かせるものですので、演奏者にとっては自分の楽器から出ている音に対する注意がおろそかになっていることは、好ましい状態とはいえません。そうした姿勢の問題を招かないように、スコアに頼りきりにならずに、音を聴き取るように注意して取り組む意味で、耳コピを勧めるという面もあるかも知れません。 いずれにしても、耳コピをするということに関しては、音に敏感になり、楽器演奏の感覚を研ぎ澄ます良い機会になると思います。上達の上では、大きなポイントになるでしょう。 参考まで。
その他の回答 (2)
- kenta58e2
- ベストアンサー率74% (2483/3311)
私はベース弾きですが、自分の経験上では2つほどは「なるほど意味があるな」と思った点があります。 一つは、No.2の方が触れられていることと近いですが、「譜を目で追って機械的な演奏するな!」という点です。 この点については、たぶん質問者の方については、あんまり心配要らないことだと思うんですが、なまじ中途半端に正規?の音楽教育を受けた人なんかでは、ともすれば「譜面至上主義」みたいな人は結構多いんです。私の身の回りでは、学生時代にそこそこの成績出した吹奏楽出身とか、○○音楽教室の純粋培養で講師資格持ってるような人が典型ですね。 そういう人でも腕が良ければアドリブなんかはできるんですが、バンドで演奏していると、要は「周りの空気が読めない」というか、なにか空虚な演奏になりがちです。でも、本人たちは「それが普通」という世界から来てるので、全然違和感無いみたいですけどね。 だいたい、「めちゃうまいけど、なんかつまんない」演奏するバンドは、そういうタイプの人が主導権握ってるバンドだと思います。他の演奏者の「振り」に臨機応変に合わせていくんじゃなくて、すべては譜面に帰結する…みたいな演奏ぶりとでも言いますか… ですから、「そういう演奏じゃダメじゃん」というジャンルでは、「周りの音、前後の音に合わせて弾く感覚」を重要視するので、その訓練の一環として「耳コピ」は効果が高いと思いますね。 そしてさらに経験を積んでいけば、いろいろとある意味「頭よりも身体」で展開を予測して、いろんなバリエーションで演奏できるようになりますし、「アドリブ」とか「即興演奏」の類の能力もその延長である…とは、言えると思います。 もう一つは、「ステージ演奏技術の向上」です。 特にロックバンド系では、いよいよライブなどやり出すとイヤでも思い知るのが「ステージでいかに他のパートが聞こえないか」ということです。 ちゃんとモニターがあるステージでも、普段の練習とはおよそかけ離れたバランスで音が返ってくるので、初心者では自分の音すら見失う(音量的には絶対聞こえているのに)こともザラですし、そこそこ経験積んでも、プロならともかくアマチュアでは、いつもいつも理想的なモニターが返して貰えるわけでもないので、他のパートの「仕掛け」が聞き取れずに戸惑うことも多いです。 このような「いろいろな音がバンバン耳に飛び込んでくる」状況で、自分の聞きたい音を上手く聞き分ける技術がないと、ライブではなかなか辛い物があるのですが、そゆときにはやはり「耳コピ」をよくやってる人ほど聞き分け能力が高くて順応性が高いです。耳コピで「音が聞き取りにくくて何度も聞き直す」なんていうのは、こういう場合に備えた格好の訓練になります。 そんなことから、私も他人には「なるべく耳コピ」「基本は耳コピ」と言いますねぇ。 ただ、実際に音を拾うにあたっては、バンド譜等がある曲なら「カンニング」は一向にかまわないと思いますよ。そりゃ、耳だけで完全にコピーできることを目指す…目指すだけでよい…ことだけは、絶対に有意義なので続けた方が良いと思いますが、「音を聞く」→「譜で見て確認」、「譜で運指を覚える」→「聞きながら弾いて確認」ということが確実にできてりゃ、私の考える「耳コピの目的」は満足します。 だから、先にスコアで覚えてしまうのも、それは別にかまわないんです。要は、譜面ではなく実際の音に立ち返って、必ず最後は耳を中心に練習するということさえできてれば、十分だと思います。 スコアでフレーズの引き出しを増やすことも、もちろん有りですが、そのフレーズをどう活かすかは、実際の音に聞いて合わせて弾く能力がないとダメなので、その訓練も大事だよってことですね。 一般論ばかりずらずら並べても、何の問題の解決にも繋がらない…ってことと一緒ですね。
- tom0120
- ベストアンサー率26% (367/1390)
自分は、ギターもやらないんですが、 ただ、「作曲」や「耳コピ」の場合、 「楽器」が関係ないので、「手グセ」も存在しません。 結局、「耳コピ」と同じで「音感」だけの世界です。 これを「楽譜」に起こすことばかりなんですが・・・ そう考えると、「耳コピ」という「音感」のほうが「簡単」。「便利」だからだと思いますよ。 「目」が見えるので、どうしても、「スコア」などを目で理解しようとしますが、自分は「音感」で「耳」のほうが簡単のように感じます。 なぜなら、どの「調」でも、「移調」できるからです。 例えば、「メジャー」スケールを聴けば、どの調でも「メジャー」スケールなわけで、「感覚」だけで、どの「調」にも対応できます。 もし、「スコア」だと「#・b」をいちいち、考えなければならないからです・・・。 そんな感じなので「耳コピ」のほうが上達するように思いますよ~ん。