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マルクスと自然保護・自然改造の関連について
マルクスと自然保護・自然改造の関連について、 手短に解説してあるウェブページ、書籍はご存じないでしょうか。 かなり、緊急です・・・。 科学によって自然を保護する、というのは、マルクスに通じるのでしょうか。
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この問題に、緊急で答えろというのは、1ヶ月で大学入試の準備をしろと言われるのと同じくらい、無茶です。手短に説明しろと言われても、学者ごとにいろいろな解釈が出てきて、ハチャメチャになりそうです。特に、マルクスを読んでいる学者は、過去の文章を無理やり現代に当てはめて使おうとする傾向が強く、教授の趣味に逆らうようなことは書きたくないのであれば、そもそも最初から授業に出ておくとか、今からでも遅くはないので教授の出版物を読んでみるとかするべきだと思います。 本当のことを言うと、最低限、これくらいは読んだほうが良いのですが。 http://books.yahoo.co.jp/book_detail/02748960 http://www.kosho.jp/list/292/00645646.html ただ、マルクス主義から理論的に自然保護の主張を引き出せるいう主張をする教授は、今でも生き残っているかもしれませんが、ソ連邦が実際にどんな農水政策をやったかというのと比較してみると、かなりの差が出てきて面白いと思います。やつらは、川の流れを逆流させて畑に水をもたらし、逆にアラル海という湖はサイズが縮小する一方とかいう、めちゃくちゃをやってましたからね。 共産党とかマルクス主義者とかは「科学的」という言葉を良く使うのですが、原語はドイツ語のwissenschaftlichで、これは「学問的」くらいに訳しておいたほうが、本来は正しいんですよ。マルクス主義は、自称「科学的」ですが、実際は「学問的」くらいの意味しかないんです。無論、「自然科学的」などという意味ではありません。 また、マルクスの世代では既に自然法の思想が衰退しているというのも重要な観点で、意外とこれは、マルクス主義者にとっては盲点になっているのではないかと思います。つまり、自然と人間本性は同じものであるという伝統的な視点が失われているので、自然を人間と一体のものではなく、自然を道具視する思想に近づいてしまっているような気がします。マルクスはヘーゲル批判からスタートするわけですが、ヘーゲルは逆に、自然法を完成させると共に、その解体が始まるのを見る立場にいたのです。
お礼
harepanda さま。 ご回答、ありがとうございました! 急場しのぎだったのですが、非常に勉強になりました。 マルクスだけを信奉するのもどうかと思うのですが、 だからといってまったくマルクスを読まないというのもやっぱまずいですね。 ほどよい距離でつきあっていこうと思いました。 そんななか、著書の紹介は非常にありがたいです。 さっそく読んでみます。