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天皇や皇太子はなぜ18歳で成年に?
皇室典範によれば、天皇や皇太子などは18才で成年になるとあります。 なぜそうなっているんでしょうか? 社交の場に出ることが多いのでお酒を飲めるようにするためかとも思いましたが、 調べたら飲酒はやはり20歳からなようなので、一般人と区別する実益がわかりません。
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#ちゃんと調べてはいないので参考にしておきます。 歴史的沿革はともかくとしても現行の法制下で18歳成年に実用的な意味があるとすれば、「摂政を置く必要が減る」あるいは「皇太子または皇太孫が摂政となれる場合が増える」ということくらいでしょうか。天皇が未成年だと摂政を置かなければなりませんし、皇太子、皇太孫は未成年でなければ摂政になる第一順位にありますから。 18歳で成年になるのが「皇族一般ではなくてあくまでも天皇と皇太子および皇太孫のみ」ということは、法律上それ以外は18歳にする必要がないからと考えることができます。そこで天皇、皇太子、皇太孫が成年であることに意味がある制度は摂政の制度です。 天皇の地位が18歳で務まるとすればその代理としての摂政も18歳で務まるはずです。そこでできるだけ摂政を置かずに済ますために成年を18歳としたと仮定すれば、摂政も18歳で十分なのですから皇太子、皇太孫が18歳成年であることとは整合します。 それでは他の摂政となれる皇族の成年を18歳としないのはなぜか考えると、能力的には18歳で十分だとしてもあえて成年年齢を引き下げてまで摂政になれるようにする必要もないからでしょう。言い換えれば、大概は皇太子、皇太孫までで話が済むからでしょう。 済まない場合を考えると、もし皇太子が未成年なら親王、王も未成年に決まっていますし、その場合に逆に皇后以下が未成年ばかりで摂政となれる者がないということはほとんどないでしょう。多少気になるとすれば、皇太子が亡くなって皇太孫が未成年の場合に皇太子の弟が18歳以上20歳未満という時に、同じ兄弟なのに皇太子とその弟とで摂政をやれるかやれないかに差があるとは思えないので親王も18歳で成年でもいいのではないかということはあるかもしれない、くらいのものでしょう。
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- nep0707
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>一般人と区別する実益がわかりません。 天皇制そのものが(即物的な)実益を目的とした制度ではないので、 実益を考えてもしょうがないのではないかと思います。 歴史的背景というのはそれなりに説得力のある回答でしょう。 >調べたら飲酒はやはり20歳からなようなので 皇室典範22条にいう「成年」は民法の成年と同義とされているので、 成年としての権利や能力は民法のそれと同じと理解するのが妥当でしょう。 従って、別に皇族でなくても飲酒や喫煙は (『たまたま』今は民法の成年と同じ年齢制限というだけで) 全く別の問題というわけです。 民法では一般人でも婚姻すれば20歳にならなくても成年に擬制されます。 婚姻したからには社会的にも一人前やろ、ということなわけですが、 皇族も同じように「普通の人よりは早く一人前になる(ならなければならない)」という考え方なのかもしれません。
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英国では「王は未成年にあらず」という考え方で、年齢にかかわらず法的には成年らしいので、 一般人より早く一人前にという考え方も一理ありますね。 ありがとうございました。
お礼
やはり歴史的背景が根底にはあるんでしょうね。 リンクありがとうございました。
お礼
ありがとうございました。自分なりに調べてみたら、昭和33年3月11日の衆議院の内閣委員会で宮内庁長官の宇佐美毅という人が説明しているようですね。 「天皇、皇太子、皇太孫が、普通と違いまして十八才をもって成年と定められておるのでございますが、それはやはり摂政の問題から起っていることと考えております。すなわち天皇が未成年でおられますと摂政を置くわけでございまして、なるべくそういうような異例な状態を少からしめる、あるいは皇太子、皇太孫について十八才といたしましたことも、同様に、その他の方が摂政であられることよりも、直系の方に摂政に早く御就任願うというような点から、そういったことがきめられたのだろうと考えております。」 どうも昭和21年の帝国議会で現在の皇室典範が成立する以前から、旧皇室典範でも同様だったようですので、沿革的なものもあるのかもしれませんね。