>自然災害・地震の保障を考えておられるようでしたら、必然的に農協の共済しか保障がつけられないと思います。
農協の共済を勧める記述があるので別な観点でお答えしてみようと思います。
住居部分のある建物であれば1階が店舗でも地震保険は付けられるので他の回答は少し正しくないようです。確かに5000万までとなりますが、昭和56年6月以降の新耐震基準で作られた建物は偽装が無い限り震度7でも倒壊しないように作られています。農協は分かりませんが、地震保険は主要構造部への損傷が支払要件なので堅牢な建物は倒壊を想定して付けると言うよりも地震が原因の火災辺りのリスクカバーが主ではないかと思います。
補償範囲は農協より大手損保の方が広くなってるものがありまして、賃貸物件用火災保険を例に取ると、破汚損と呼ばれる内容まで補償対象です。例えばエントランスの自動ドアが割られた、と言う場合にも破損と言う事で修理費が出ます。保険も共済も損害の原因がまずは問われて補償内容に謳われる損害に合致しないと補償されないのですが、破汚損の補償があると突発的な何かしらの建物への被害で補償されるようになります。(オールリスクと呼んだりします。)
また、農協に無い補償として建物賠償とか施設賠償と呼ばれる特約があります。集合住宅では水漏れの被害が多いのですが、入居者の使い方が原因での水漏れであれば入居者の責任ですが、入居者が触れないような配管からの漏水であれば所有者(大家)が責任を負います。入居者の家財が水漏れで被害を受けると保険の有無に関わらず補償しないといけないのですが、時折びっくりするような家財をもってる人もいるので保険にリスク転嫁しておく方が無難です。(恐らく年間1万円もしない特約保険料で済むはずです。)
取り合えず東京として農協共済を試算してみると・・・びっくりしました。年間共済掛け金150万?満期金と差し引いて補償だけで考えても90万/年と言うのは果たして費用対効果で考えて見合うものでしょうか。
東京で25000万、地震5000万、施設賠償1億と言う条件では16万/年くらいですから地震は農協共済の方が多く付くのだと思いますが、他は補償範囲が狭くて高い、と言う印象を受けるのみです。
ちなみに、25000万全てを補償額と設定する必要はありませんで、保険会社によっては想定される被害を考えて補償額は設定できる場合があります。どう言う事かと言うとRC構造は危険分離がされている物件なので、1室から出火したとしても全焼する事はまず考えずらいです。消防の冠水被害や上の戸室に燃え広がるなどは考えられますが、大きな建物ほど全損(全焼等で全額支払う)のリスクは低くなっていきます。賃貸物件向けの火災保険では希望の補償額まで全額新価で支払われるのでもちろん削減払いはありません。1億までが想定被害の上限、であればその様に契約した方が保険料も節約できます。
最近の火災保険は価額協定特約や新価特約が無くても元々の普通保険約款で新価となっているので、殆ど時価契約は見かけなくなっています。
お礼
参考になりました。 ありがとうございました。