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ボディ剛性=衝突安全性?
自動車雑誌を読んでいると、評論家の方が「この車はボディ剛性が高いね」という表現が出てきます。自動車に疎い私としては、客室部分の構造が頑丈に造られているということかなと単純に解釈しています。そこで質問なんですが、ボディ剛性が高い=衝突安全性が高い、と解釈してもいいのでしょうか? 以前Hondaの軽でライフorゼスト?のCMの中で衝突安全性6スター獲得というのがあったと思います。あれは軽自動車のカテゴリーの中では万が一事故っても客室は安全(剛性が高い)ということなのでしょうか。 知っている方、教えてください。よろしくお願いします。
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結論からいうとボデー剛性と衝突安全は=ではないです。 この場合の「ボデー剛性が高い」というのは サスペンションと走行性能にかかわる剛性の御話ですね。 信じられないかもしれませんが、自動車のボデーは走行中 路面からの入力によってよじれたり・伸びたり縮んだりします。 ボデー剛性が高いとその捩れを押さえ込み、全ての路面入力を サスペンションに伝えるためハンドリングがすっきりします。 (他にも要素はありますが。それは今回関係ないので割愛) そして最近の衝突安全に対する考え方は「ひしゃげる」です。 質問者様のおっしゃるとおり、客室部分は強く作ってありますが、 エンジンが収まっている部分は意図的に剛性を落としています。 衝突などのインパクトが入った際、エンジンルームのボデーが ひしゃげてショックを吸収し、客室の変形を抑えるという考え方。 つまり、ボデー剛性を上げると安全性は落ち、安全性を上げると 走行性能が落ちるというジレンマを抱えています。 それらを両立するため、メーカ様は材料・構造・システム等 色々な方面からアプローチされています。 だらだら長文すいません。参考になれば幸いです。それでは
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- Kon1701
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剛性は変形に対する強さですね。これは、力を加えたときに変形しますが、その変形が少ない、といって良いでしょう。車の変形が大きいとハンドル操作に影響があったり、タイヤの接地が悪くなったりします。 衝突安全性はまた別です。乗員の生存空間を確保するためには客室の変形が少ないほうが良いですが、逆にそれ以外の部分は大きく変形して衝撃を吸収したほうが良いです。 なお、一般に剛性といってる変形は、力を除くと元に戻りますが、衝突安全性での変形は元に戻りません。形が変わったままです。全く別のものです。
お礼
分かりやすい簡潔な回答ありがとうございました。
ちょっと違う気が。 まったく違う訳でもないと思いますが。 剛性とは、物体に力を加えた時にどのくらい変形するかということです。 鉄の塊でも、顕微鏡で見ればへこんでいます。 完全な剛体はありません。 似た言葉に強度があります。 これは、力を加えて変形した物体がどのくらいで元の形に戻らなくなるか、ということです。 金属であれば、多少変形しても力を除けば元に戻りますね。 大きく変形させれば、曲がって元に戻りません。 どのくらいで戻らなくなるかが強度です。 車の場合、走行中でも路面のデコボコやコーナーリングの遠心力でボディはわずかながら変形しています。 極僅かですけどね。 その変形が大きければ、四つのタイヤがあちこち向いてしまうし、乗っている人もフワフワして落ち着かない乗り味になります。 (サスペンションの設定でフワフワする場合もありますが) ボディ剛性が高ければ、高速でコーナーリングしても四つのタイヤは確実に路面を捉えるので、しっかりした操縦性になります。 衝突安全性の場合は、頑丈ならば良いかと言うとそうでもなく、車の前部分が壊れてくれたほうが衝撃を吸収できます。 完全な剛体が存在しない以上、どこかで衝撃を吸収させないと変形は免れないですし、乗っている人間が耐えられません。 ぶつかっても車は壊れなかった、でもシートベルトで人の身体が切り裂かれたでは意味無いですから。 操縦性を上げようとした結果安全性も高くなったとか、その逆もあるかとは思いますが、 両者は必ずしもイコールではないと思います。
お礼
回答ありがとうございます。 なるほど。ボディー剛性が高いということは操縦の安定性が高いという意味だったのですね。例えばそれをエンジンの馬力のように具体的な数値で表してくれたら私みたいな素人でも分かりやすいかも・・・なんて無理ですよね。
お礼
回答ありがとうございます。 なるほど。走行中の自動車のボディがしなっているというのは初めて知りました。それをいかに抑えるかということが自動車の走行性の大きな要因なのですね。 衝突安全については客室の強度とそれ以外の部分の衝撃吸収度のトータルバランスが大切なのですね。