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医員の仕事
大学病院(私立)の内科の先生で、週一回半日しか外来の担当をしていないのですが (1)このような先生の場合、どういう立場でふだんは具体的にどんな仕事をしているんでしょうか? 肩書きは医員で非常勤ではないみたいです。(30代前半ぐらいと思います) 少なくとももう一日は検査をしているようなんですが…。 なんとなく忙しそうではありますが内科医は激務なんでしょうか? (2)外来の担当は経験とともに増えていくものなのですか? (3)勤務先が変わることも頻繁にあるのでしょうか? 素人の質問ですがよろしくお願いします。
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以前、大学病院に勤務していた内科医です。私も「医員」でした。 1.私も外来は1日でした。基本的には病棟の入院患者を担当しているので外来の無い日は病棟業務をしているか、内視鏡などの検査のある診療科であれば週に1、2日は検査の日もあると思います。 2.経験ではなく役職で決まると思います。大学病院の外来は主に、教授、准教授(旧:助教授)、講師、助教(旧:助手)といった常勤医が担当します。病院にもよると思いますが、国立の大学病院では医員は実は「非常勤」なんです。人手の足りない部分を非常勤である「医員」または「大学院生」が受け持つ形が一般的だと思います。 3.多くの大学病院の医員には任期があります(私の大学は5年間でした)。また多くの医員、大学院生は「学位(医学博士)」取得のために大学病院に帰局しているので、3~4年で取得してまた関連病院へ赴任していくことになります。その中で助教になれた先生は大学病院の「常勤」として勤務することになります。 医員はあくまでも「非常勤」なので、週32時間しか勤務していない「建て前」になっています。そのため給与は概ね20万円/月です。もちろんボーナスはありません。私立であればもっと低いでしょう。そのため、半日程度の関連施設などでのアルバイトを2~3回/週程して収入を得ています。 外来、検査、アルバイト、さらに研究・実験(私は夜間と休日にしていました)があるため、病棟にいれる時間も限られてくるためどうしても忙しくなります。本来は大学病院から、5日分/週の正当な給与+時間外手当がでればアルバイトをする必要はなくなるのですが、システムを解体するのは難しいですね。 またアルバイトはもうひとつ事情があります。関連病院すべてに専門医がいるわけではありません。大学病院からの非常勤医というのは週1回の専門外来や、特殊な検査日としての機能も持っているため、関連病院にとっても貴重な存在であります。そのため辞めることができないのが現状です。 大学によって若干の違いはあると思いますが、参考になれば幸いです。
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- kame-chan
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No.1です。 >関連施設などでのアルバイト 主には関連病院の外来や検査(消化器科であれば内視鏡)です。特に最近では小腸の内視鏡検査ができるようになっていますが、実際にできる医師は限られていますので大学病院からの医師が検査していることが多いと思います。大学の講義を手伝ったことはありますが、これは無給でした。 >私立医大は卒業までに凄いお金がかかるでしょうし、勤務医になってからでもずっと収入がいいのだろうと思っていました。 私立大学の授業料が高額なのは、国からの補助がないからです。そのため附属病院の支出も抑える必要があるので、医師の給与も安くなります。国立大学でも独立行政法人となったので医師の給与は抑制されています。
お礼
よくわかりました。お忙しい中、ご回答ありがとうございました。 志高く、日々患者さんの治療のため、ご自身の研究のためにほとんど休みなく仕事に携わっているんでしょうね。 個人的な感想になってしまいますが、今までに病院はいくつか行きましたが、患者の些細な不安に耳を傾けて軽度な症状にも時間をかけてきちんと向き合い、適切な言葉をかけてくれるような先生には出会えませんでした。(患者さんは多分普通に望んでいることと思います)相性もあると思いますが今回担当してくださった先生がそのような信頼できる医師で本当に良かったです。
補足
医員をされていたのですね。とても参考になりました。ありがとうございます。 その先生は消化器系専門のようですが、入院患者も一番多いと思うしいろいろと大変なんでしょうね。 もう少しお聞きしたいですが、関連施設などでのアルバイトって例えばどんなものですか?大学などで教えたりすることもありますか? 非常勤ということで私立のほうが収入が低いとは意外でした。私立医大は卒業までに凄いお金がかかるでしょうし、勤務医になってからでもずっと収入がいいのだろうと思っていました。