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無資格の人が精神疾患患者に栄養指導ができますか?
最近、医療機関に頼らずに栄養や食習慣で病気を治そうとするサイトが流行っているようですが、無資格の人間が公に病気を治すための栄養や食生活の指導などを行っても良いものなのでしょうか? もし良い場合、実行して何かあった場合は誰の責任になるのかも知りたいです。 どうぞよろしくお願いします。
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#2です。 正しい知識を持つ医師や臨床心理士といった有資格者でも、 治療の過程で患者さんに被害を与えてしまう可能性はありますよね。 職業倫理や法律については学んでいるところなので、これは個人的な 意見でしかありませんが、有資格者にも患者さんに被害を 与えてはならないという責任も発生する一方で、患者さんの側にも 自己決定できる権利があるんですよね。医療ミス裁判などで そのあたりの解釈をめぐって法学・倫理学をも巻き込む大論争にもなる 話なのでこれ以上は触れられませんが、少なくとも患者さんが 合理的にものをしっかり考えられる状態で自分の意思をもって 選択したケース(例:治療・投薬拒否、転院、民間療法の選択など)なら 自己決定したので「自己責任」になりますし、その場合、 有資格者である専門家も、患者さんが自己決定したことで起こりうるリスク (病状の悪化、生命の危険など)に対する「説明責任」も果たしたうえで もう一度患者さんに意思を確認する必要があると思います。 しかし、患者さんに選択の余地がなかったり、専門家の明らかな ミスであれば全ては専門家の責任ですよね。 無資格の指導者やセラピスト、民間療法の類を見抜く「判断基準」に なるものは、現時点では無いに等しいというのが正直なところです。 「効果」というものをどう考えるか、個人のニーズや状態によって 実にさまざまだからですね。 http://www.page.sannet.ne.jp/onai/Needs.html さまざまな専門家から学んだ結果、私が個人的に持っている 判断基準は以下のとおりです。 ■通院治療中の場合、受けている治療内容を全否定しなければ ある程度信用できる。メインは病院の治療、民間療法は補助的なものと 自ら説明してくれるのが望ましい。特に、ハーブ、サプリメントの類は、 服用中の薬に悪影響が出る恐れがあるため、民間療法をすすめる側も そのリスクをきちんと説明できるとなおよい。 ■効果に科学的根拠がある。根拠を示されても疑わしい・わからない 場合は、必ず主治医や有資格者に相談・質問する。 ■費用が高いものは金儲け主義のところが多い。 (真っ当なカウンセリングも1回1万円前後と高いですが、 そこまでかかる理由を説明できなければ×)。 ■「必ず治る」「治します」とうたっているところは×。 「治る」という宣伝文句は法律違反(薬事法だったと思います)。 こころの問題は個別性があり、一つの療法が万能ではない。 栄養療法も、できれば病院での治療の補助に使うと お考えになったほうがいいですね。ご参考になれば幸いです。
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- maremare
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無資格の指導者の中にも正しい専門知識を身に付けた方がいらっしゃいますが、 指導を受ける側にとっては、指導者の知識が本当に正しいかどうかも 判断がつかないと思います。そういう意味では、受ける側にも 自己責任が発生しますし、指導者の側がいわゆる「インチキ」だと 受ける側に何か被害があれば損害賠償を求めることもできます。 無資格だと、資格を管理・管轄する職能団体や組織に所属していないことに なりますので、無資格の指導者個人を相手に訴えることになりますね。 栄養指導そのものは実は無資格でも行える業務ですが、 「管理栄養士」「栄養士」といった資格は、無資格の者は 「栄養士」と名乗ってはいけないという法律がある 「名称独占資格」という国家資格になります。 管理栄養士は養成専門課程を短大・大学で受けるか、 数年間の実務経験で管理栄養士の知識を身に付けた者じゃないと 受験資格すら与えられない、難しい資格ですね。 専門課程の中で化学・医学の学科も学ぶそうです。 資格は一定の技能・知識を正しく身に付けている「保証」ですから、 判断がつかない場合は管理栄養士有資格者に指導を受けるのが一番無難ですね。 健康な人、継続した通院が必要でもなさそうな人が 民間療法・代替医療的なものを試すのは、個人の自由だと思います。 しかし、メンタル系での民間療法・代替医療の効果を宣伝している者は、 ほとんどが「こころの問題を薬で治すなんて」といった、 誤った精神論や個人の経験のみに基づいて、いい加減なアドバイスを している者が多いです。投薬治療中の患者さんの薬を勝手に中断させた結果、 反動で逆に病気が悪化したという例は何度か聞きます。 どうしても栄養療法を試したいという人は、栄養療法の内容を 把握した上で、かならず主治医に報告・相談すべきというのが、 個人的な意見です。
お礼
回答ありがとうございました。 資格が無くても栄養指導は行えるのですね。意外です。 そうですね、相手が正しい指導をしているかどうかは受ける方にとっては判断が難しいですよね。 この場合の判断基準などは具体的にどうしたら調べられるでしょうか? もうひとつここで疑問が湧いたのですが、適当ではなく正しい知識だとしても人によっては症状が悪化する場合もありますよね。 その場合もやはり自己責任、ということになるのでしょうか。 病院だと連絡したらすぐに対処してもらえると思うのですが、パソコン上でのやりとりだと限界がありますよね。
- tinycat19
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かならず精神科医に、宗教や栄養学というものと医療は別だと釘を刺されるはずです。 ただ、糖尿病などのように、食餌療法が必要なものは別です。かならず病院の管理栄養士が、栄養指導をすると思います。 精神病が食餌療法で治る訳ないと思います。そういう変なサイトはアクセスしなければそれでいいのでは。 誰の責任というより、それは実行した本人の責任では。 西洋医学や東洋医学の範疇ではないけれど、民間療法という位置づけでしょう。 病気が悪化した場合、自己管理の部分で問われるでしょう。
お礼
回答ありがとうございました。 知り合いの方が栄養療法に関するサイトを見つけて相談しようかどうか迷っていたので、こちらで質問することにしました。 BBSでの相談を希望したところ、直接メールをするように言われたらしく心配になったそうなのです。 信頼できるかどうかわからないなら、やめておいた方がよさそうですね。
お礼
とても詳しい回答をありがとうございます。 私の知り合いが見たサイトは、治る(よくなる)とうたっていたそうです。 医療関係者に対しての批判も大きく取り上げ、リスクを説明する文章はほぼ無いに等しかったようです。 患者自身のはっきりとした意思で指導を望んだなら、自己責任になるんですね。 精神疾患患者の場合、患者の家族の方が選ぶこともありますよね。 私の知り合いの場合はこのパターンです。 自己責任になるなら、指導者に途中で放り出されてもどうしようもないですよね。 例え、無償で正しい指導を受けられたとしても、栄養療法だけで治ることはないのですね。 表面上、無償となっていても、実際に連絡を取ってみると後から請求が来ることもあるかもしれないですよね。 わかりやすい回答で本当に助かりました。 病院に黙って、というのも患者にとってはマイナスになるかもしれないんですね。 知り合いに、パソコンで気軽に栄養療法を指導してもらえるからといって、すぐに飛びつかずに慎重に選ぶよう話をしようと思います。 どうもありがとうございました。