1も2も要は上がるか下がるかということですので、まとめて書きます。
PERが一般水準より高い時は、成長性が見込めると投資家が考えている可能性が強い時です。
例えば、昨年一株利益が2000円の会社が今後毎年20%の成長が見込めるとしたら、今年の一株利益は2400円、来年は2880円です。
同様に計算していくと10年後には10,000円を超えます。
投資家は将来性を考えて株を買います。
今年の株価はPER20倍なら48000円で30倍なら72000円。
しかし、来年も20%の成長ならPER20倍なら57600円で30倍なら86400円が見込めます。
上の計算から同様に考えると10年後にはPER20倍で株価は20万円を超えることが予想されます。
投資家はそれを考えて株を買っていることになりますので、成長性がより強い企業の場合(20%が30%になる可能性)は投資家の期待感が加熱し、さらに株価が上がることが予想されます。
しかし、戦争や為替変動等の経済的または政治的リスクもありますし、社会の意識構造の変化も考えられますので、今後同様の成長性は維持出来ないという考え方もあります。その場合はPERが高すぎると投資家は評価し、株価は下がるか低迷することになります。
もうひとつ例をあげれば、ミクシイの株価は昨日の終値でPERが107倍です。
市場平均のPERが17倍だとすると、ミクシイは他の会社より6倍を超える成長性があると評価していることになります。
ミクシイの決算がそれを上回れば、さらに株価は上昇し、市場の予想を下回れば株価は下がります。
つまりPERと株価の関係は企業の成長性ですから、上がるも下がるも企業の成長性次第。
時代に沿ったビジネスなら成長性が見込めます。
それがわかりやすく言えば今のミクシイですし、時代が成熟し売り上げは過大ですが成長性はどうだろう、と市場に評価されたらPERは落ち着きます。
それが一時はPERが今のミクシイほどだった現在のヤフーの株価(PER42倍)。
上手に説明することが出来たかどうか自信はありませんが、お分かりいただけたでしょうか?
お礼
詳しいご説明ありがとうございました。