ステンレス鋼の溶接焼け
ステンレス鋼の溶接焼けを同じステンレスだからと言ってステンレスワイヤー
・ブラシを擦り付け焼け取りするような阿呆が未だ此の日本にも存在している
そもそもステンレスの成分は18-8の残部の殆どが鉄(Fe)であると理解も出来ず
知ろうという意識も意欲も無く仕事をするので、忠告も言うことも聞かない。
単に酸洗いの手間と時間を省き、楽をしたいからのの”手抜き”ですよねぇ?
戻って、質問だがw
前述のステンレスワイヤー・ブラシを擦り付け焼け取りする場合の比較対象と
言いますか、そのような明確な文献か実験データを御存知でしたら紹介して
頂ければ幸いです。(以上のことを知らない人にも警鐘を鳴らしておく)
また、金属学に詳しい方のステンレスの錆に関する知見などを紹介下さい。
溶接焼けとは別に、ステンレスの錆についても広く見識を広めたいものです。
実務では溶接時のスパッタからサビ発生し、もらい錆びにも繋がったりします
またステン材をグラインダー掛けで火の粉(ステンレス微粉)が隣のステンレス
母材表面に当たっただけで大きく耐蝕性が損なわれることも経験則としてある
ステンレスというのは錆び難いのであるが、現場では取扱いに十分注意しない
と却って手間が掛ってしまうことを、意外に知らないというよりも無頓着に
扱っている加工業者が多いことは残念ながらレベルが低いとも言えますかね
これらは現場の作業者に如何に的確に筋を通して分り易く説明できるだけの
技術者が少ないことにも起因するだろう。ここ技術の森で見識を深めて頂き
皆様の現場でも活かして頂きたいと思いますので、更に文献など紹介下さい
↓のサイトは素人にも分かり易い言葉での説明がしてあります。しかしネット
の情報は全てが正しいものばかりでは無いので、ここらを御享受頂いた文献で
確かめ、金属学的な見地から正しい「常識」を覚えきってしまいたいものです
「この焼けを取り去る工程を焼け取りといいますが、ステンレスワイヤーブラ
シやスチールワイヤーブラシによって、表面を研削することにより、見た目は
綺麗になります。しかし、このような機械的研削法では、表面に不動態処理が
出来ないばかりか、不動態被膜が広く破壊されて、腐食の原因となります。」
http://www.okayasanso.co.jp/spesialty/welding/sus.php
「不動態化処理するには硝フッ酸に浸漬するか、酸性または中性の電解液で、
電気的に焼け取りをすることが必要になります。
最近では、安全で強固な不動態膜処理ができる装置も開発されていますので、
危険な毒劇物を使用する酸洗法よりも中性電解法または、弱酸性電解法をお薦
めします。」
不動態化処理と酸洗いの目的を即座に的確に答えられる技術屋になりましょう
ここ「技術の森」の過去ログを調べていませんでしたが、今回のように文献に
まで突っ込んで科学的・金属学的にまで深く説明されたものは無かったようだ
ステンレスは傷付いても直ぐに不働態皮膜が再生されるというものの、全面に
渡って完全な状態には復元できないからこそ、錆難いという表現が正確である
"Stainress"は直訳すると錆びないとか汚れやシミなどが発生しないだろうが
現実には意外に錆びやすい。尤もCr酸化による不働態皮膜自体が赤錆の生じない
錆が発生しているということも言える。これは亜鉛メッキが犠牲になって鉄部
を守り錆びないようにしているのに似ている。まるで今の私のようなんだなぁ
黒猫さんの回答(3)は忙しくて未だ見ていませんでしたが、これから拝見します
「SUS 製ワイヤーは焼け取り用ツールとしては不適当」
http://www.chemical-y.co.jp/faq/q20.html
つまり現場で腐食性雰囲気であれば、酸洗せず、いきなりSUS 製ワイヤーだけ
で擦ってもその場一時だけは綺麗になるが、直ぐに孔食という錆が発生すると
いう経験をしたことがある。現場を知らない人間は分からないだろうと思う。
海沿いに近い環境での保管をする場合にもプレス部分での誘起マルテンサイト
だけで明らかに周囲とは際立って錆が生じるのであって、錆び難い雰囲気であ
れば鉄であろうと錆びないだろうから、ここらの目安は極めて重要であろう。
溶接焼け取りの「ステンレス電解研磨」メーカー・?山本ケミカル殿に直接メールで黒猫さんが気づかれた”同じ写真”という疑問ついて問い合わせしてみました。真実を希求する、この場に怪しい情報を提供してしまい申し訳ないです。ネットの情報は「ステンレス」についても誤ったものも多く気を付けないとなりません。。。
回答がありましたら、直ぐに此処に投稿したいと思うが、其れまで閉じません
『メーカーから回答が来ました。誇大広告だと煽ったせいか直ぐに返信が』
”電解液にはフッ素化合物を配合しています”これには随分と驚かされます。
電解研磨にも限界があるのでしょうか。。。決定打にはならない気がします。
********** 様
HPの写真の不備のご指摘、有難うございました。33-6には33-7とよく
似た写真が入るべきところ、33-5と同じものを入れておりました。
至急写真を入れ替えます。
さて「33-8だけ溶接の2番の外側の母材部分に孔食が生成しておらず、腐
食条件が他のものと同一とは思えない」とのご指摘ですが、33-7に見られ
る様に、電解処理をすると、溶接の2番の孔食が消えるし、その外側の孔食も
減っています。ブラシでこすって不動態皮膜が損傷された所も、溶接の熱影響
部も電解処理で表面が陽極溶解現象で少し溶解して、同時に陽極酸化で不動態
皮膜が再生されるので、孔食が出なくなります。
33-5に硝フッ酸処理のテストピースの写真があり、ことのほか2番の孔食
が鮮明ですが、これも電解処理できれいに消せます。33-8の写真は腐食条
件が異なるのではなく、ステンレス鋼表面の不動態皮膜の耐食性が異なるため
の結果です。
NEO#100Aは原子力向けを意識してハロゲン元素を入れていませんが、それ
以外の電解液にはフッ素化合物を配合しています。この電解液を使用すると、
不動態皮膜を再生する時にフッ素イオンも金属元素と結合し、酸化クロムの不
動態皮膜にフッ素が複合した新しい不動態皮膜が形成されまして、この被膜が
滅法「塩素イオン」に強く、孔食がもっと出にくくなります。
ご不審な点がありましたらご遠慮なくお問い合わせください。
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企画室 室長
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ステンレス鋼の溶接焼け
ステンレスは不動態化処理が"命"
続ステンレスは不動態化処理が"命"
http://www-it.jwes.or.jp/qa/details.jsp?pg_no=0050020720
http://www.okayasanso.co.jp/spesialty/welding/sus.php
http://www.chemical-y.co.jp/faq/q1.html
お礼
ありがとうございます。 アウトドア専門店は近隣にないのですが ホームセンターの登山用品や手芸用品の売り場はチェック致しました。 でもやっぱりちょうど良い物はないのです・・・。 一種類だけステンレス製の鈴を見つけたのですが、 リアルな熊といういかついデザインで、その上やたら大きくて。 (小鳥なので、10mmから30mmくらいの鈴でないと怯えてしまうのです) こまりました・・・。