サッカーライターって、これでいいの?
サッカーをメインにするスポーツライターは少なくないですが、
私のように普段はサッカーを見ない層からすると、「 そんなんで
いいのか? 」と思うような記事やコラムを散見します。
例1)週刊文春に連載されていたサッカーコラムに以前、
こんなことが書いていました。筆者は専門誌出身だそうです。
「 J1とJ2の入れ替え戦を観にいった。知り合いのライターが
いたので、『この試合、肝っ玉の太いほうが勝つだろうね』と話かけ
たら、彼もそうだとうなづいていた」
これを読んだときはもう、ビックリしてしまいました。肝っ玉が
太いほうが勝つって、なんじゃそりゃ? 1対1の格闘技ならまだ
しも、戦術も重要なチーム競技で、しかもプロ同士の試合でしょ?
それが肝っ玉で話が済んで、しかも相手のライターまでそれに賛同
しちゃうの? ファンの井戸端会議ならともかく、お金をもらって
書いているコラムで、そんなこと書いていいの?
そんな感じであきれていたら、案の定この連載は短期で終わって
しまいました。同時期に始まった大リーグ関連のコラムはいまだに
続いています。もちろん、大リーグがサッカーより面白いというこ
とではなく、純粋に両コラムニストの実力差なわけですが、それに
してもこんなことを書く人がライターを名乗っていてファンは納得
できるのでしょうか?
例2)これとは別のコラムで、「 プロはミリ単位の正確さでFKを蹴る 」
という表現を見たことがあります。でも、ミリ単位で正確だったら
枠を外したりしませんよね。すごい技術だということを強調したい
のはわかるけど、ミリ単位はいくらなんでも誇張しすぎでは……。
他の競技だと、イチローがミリ単位でバットコントロールして
いるとは書かないし、タイガー・ウッズがミリ単位でドライバー
ショットするとも書きません。
※なかにはそう書く人がいるかもしれないけど、説得力ゼロでしょう。
もちろん、なかには選手の心理にまで迫ったり、技術解説で
誰もが納得できるような説得力を持った素晴らしいライターも
たくさんいるとは思います。それなのに、全国誌に肝っ玉うん
ぬんと書くライターがいるのが不思議です。ファンの皆さんは、
こういったライターの書く記事に不満はないのでしょうか?