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ISAFの活動内容
民主党が提出を予定しているISAFの活動内容の中の(麻薬撲滅支援)というのは具体的にどのような活動ですか? 日本政府は平成18年に国連から(UNDF)要請され、500万ドルの緊急資金協力に応じていたと認識していますが、同じようなことと考えてよろしいのでしょうか?
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まだ具体的な物は決まっていないと思います。 16日の党幹部の発言では、法案の内容の詳細は今後、調整していくというものでしたし、今日の読売新聞の記事には「来週中にも概要をまとめる考えだ」となっています。 ISAF関連の活動のうち民生を中心に支援していくようですけど・・・ これまでアフガニスタンで行われてきた麻薬撲滅運動は、麻薬精製所の破壊と麻薬の摘発の他に、生産者たる農民への代替手段の提供がありました。 麻薬栽培を辞めさせる代わりに、補償金を出し、農作物の種子と肥料、農薬等を提供するものです。 また、ダムの建設や排水路と用水路の整備も行い、これで現地雇用を増大させるとともに、農業生産をよりよくしようという事業もあります。 アフガニスタンでは農地の三分の二が灌漑用水に依存しており、ダムや配水システムの整備が必要です。しかし、長い紛争でこれらの整備がおろそかになっていました。こうしたダムなどの建設には外国の専門家や作業員も加わっています 当初はこうした政策がうまくいくように思われました。麻薬栽培をやめる農家が多く、麻薬の生産も減少傾向にあったからです。 しかし、最近ではうまくいっていません。 アフガニスタン政府が経済的苦境と資金不足から、農家に必要な物を充分に提供できなかったのです。 また、去年はアフガニスタンを旱魃が襲いました。それに加えて、周辺諸国からの安い小麦の流入がありました。 麻薬栽培をやめたのに、何一つもらえず、仕方なくまた麻薬栽培を行う農家や、小麦の生産では暮らせず、再びケシ栽培をするという農家が相次ぎました。こうした農家は「ケシ栽培にかわる収入源を政府が提供しない限り、ケシ栽培はやめない」と主張しています。 こうした農家の不満にタリバンが付け込み、ケシ栽培を増大させ資金源にしているとも言われています。 アフガニスタン政府は農家に種子や肥料の提供と、ダムの建設を約束していますが、未だ充分には約束は果たされていない模様です。 輸入小麦を規制し、農民を保護する法体制の整備も急務です。 また、アフガニスタンの麻薬対策広報官は、種子の配布だけでなく、道路、学校、診療所など、農家が必要とする基本的施設の整備が必要だとも語っています。 資金は幾らあっても足りないでしょうし、人材も必要でしょう。 お金を出す以外にも麻薬対策の一環としてできる事は多くあると思いますが、民主党もどこまで考えているか・・・
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- mat983
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ISAFは国際治安支援部隊の事で、 アフガニスタン全土の治安維持を支援することを目的として、各国軍から構成される多国籍軍の事です。 麻薬撲滅など生やさしい活動だけではありませんので、各国部隊から戦死者が出ています。 http://wpedia.search.goo.ne.jp/search/%B9%F1%BA%DD%BC%A3%B0%C2%BB%D9%B1%E7%C9%F4%C2%E2/detail.html?LINK=1&kind=epedia 国際治安支援部隊 英: International Security Assistance Force)は、国際平和活動のひとつ。アフガニスタンの治安維持を通じアフガニスタン政府を支援する目的で、2001年12月5日のボン合意AgreementonProvisionalArrangementsinAfghanistanPendingtheRe-establishmentofPermanentGovernmentInstitutions(英語)に基づく2001年12月20日の国連安保理決議1386号国連安保理決議1386号 - ISAFの設置を承認により設立された。当初は有志国の集まりからなる多国籍軍により構成されていたが、現在は北大西洋条約機構(NATO)が統括する。 ISAFの作戦本部はアフガニスタンのカブールにあり、司令本部はオランダのNATOブロンソン連合統合軍司令部に置かれる。いずれも、欧州連合軍最高司令官(Supreme Allied Commander Europe: SACEUR)の指揮下にある。 ●活動内容 国際治安支援部隊の活動は6つの柱から構成されている。 (1)アフガン国家治安部門(ANSF)Afghan National Security Forcesの略。国家軍と警察を含むアフガン治安維持部門の総称。と連携した治安維持支援 (2)ANSFおよびアフガン国家警察(ANP)Afghan National Policeの略。ANSF(国家治安部門)の一翼を担う。の開発及び育成の支援 (3)復興ニーズの調査支援 (4)非合法武装集団の解体(DIAG)Disbandment of Illegal Armed Groupsの略。アフガニスタン国家開発戦略(ANDS: Afghanistan National Development Strategy)に基づいたアフガニスタン政府主導で行われる武装解除政策。通常、合法武装集団の武装解除・動員解除・社会復帰(DDR: Disarmament, Demobilization, Reintegration)では武装解除及び動員解除後に社会復帰の為の施策が用意されているが、DIAGの場合はこの措置が行われないのが特徴。支援 (5)麻薬対策支援 (6)人道支援サポート 当初、ISAFはMTA(Military Technical Agreement:軍事技術協定)に基づきアフガニスタンのカブール及び近郊のバグラム空軍基地を含むAOR(Area of Responsibility:責務範囲)の治安維持を支援することを目的として、各国軍から構成される多国籍軍が半年の活動期間を与えられていた。 その後、2002年5月23日の安保理決議1413国連安保理決議1413号(英語) - ISAFの半年間の任務延長を承認により期間を半年延長され、さらに国連およびアフガニスタン政府の要請により、2003年8月11日を以ってNATO指揮下となる。 これに伴い、2003年10月13日の安保理決議1510号国連安保理決議1510号(英語) - ISAFの任務拡大を承認によりAORをカブール周辺からアフガニスタン全土に拡大することが承認された。
補足
えーとISAFについてはその活動が、軍隊びその護衛付きでの文民よってなされること、又その活動地域が戦闘中あるいは戦闘後間もなくのまだ危険な地域であるというふうに理解しています。 活動内容もだいたいは分りますが、私の質問は(5)の具体的内容なんですが、、、。 麻薬撲滅も、もし資金協力でないとすれば、とてつもない危険が伴うとおもうんですけど。
お礼
<これまでアフガニスタンで行われて来た麻薬撲滅運動は、麻薬精製所の破壊と麻薬の摘発の他に生産者たる農民への代替手段の提供がありました> ありがとうございます。こういうことが知りたかったのです。 しかし日本は武力行使に繋がるようなことには協力は出来ないと思いますので、麻薬精製所の破壊などには参加出来ないでしょうね。 又当初はうまくいっていた政策も政府の資金不足などの理由からもとの木阿弥に戻るということは、緒方貞子氏も以前指摘されていましたが、、、。 末永く続けて行く支援が要求されるということでしょうか。 丁寧な回答ありがとうございました。