まだ具体的な物は決まっていないと思います。
16日の党幹部の発言では、法案の内容の詳細は今後、調整していくというものでしたし、今日の読売新聞の記事には「来週中にも概要をまとめる考えだ」となっています。
ISAF関連の活動のうち民生を中心に支援していくようですけど・・・
これまでアフガニスタンで行われてきた麻薬撲滅運動は、麻薬精製所の破壊と麻薬の摘発の他に、生産者たる農民への代替手段の提供がありました。
麻薬栽培を辞めさせる代わりに、補償金を出し、農作物の種子と肥料、農薬等を提供するものです。
また、ダムの建設や排水路と用水路の整備も行い、これで現地雇用を増大させるとともに、農業生産をよりよくしようという事業もあります。
アフガニスタンでは農地の三分の二が灌漑用水に依存しており、ダムや配水システムの整備が必要です。しかし、長い紛争でこれらの整備がおろそかになっていました。こうしたダムなどの建設には外国の専門家や作業員も加わっています
当初はこうした政策がうまくいくように思われました。麻薬栽培をやめる農家が多く、麻薬の生産も減少傾向にあったからです。
しかし、最近ではうまくいっていません。
アフガニスタン政府が経済的苦境と資金不足から、農家に必要な物を充分に提供できなかったのです。
また、去年はアフガニスタンを旱魃が襲いました。それに加えて、周辺諸国からの安い小麦の流入がありました。
麻薬栽培をやめたのに、何一つもらえず、仕方なくまた麻薬栽培を行う農家や、小麦の生産では暮らせず、再びケシ栽培をするという農家が相次ぎました。こうした農家は「ケシ栽培にかわる収入源を政府が提供しない限り、ケシ栽培はやめない」と主張しています。
こうした農家の不満にタリバンが付け込み、ケシ栽培を増大させ資金源にしているとも言われています。
アフガニスタン政府は農家に種子や肥料の提供と、ダムの建設を約束していますが、未だ充分には約束は果たされていない模様です。
輸入小麦を規制し、農民を保護する法体制の整備も急務です。
また、アフガニスタンの麻薬対策広報官は、種子の配布だけでなく、道路、学校、診療所など、農家が必要とする基本的施設の整備が必要だとも語っています。
資金は幾らあっても足りないでしょうし、人材も必要でしょう。
お金を出す以外にも麻薬対策の一環としてできる事は多くあると思いますが、民主党もどこまで考えているか・・・
お礼
<これまでアフガニスタンで行われて来た麻薬撲滅運動は、麻薬精製所の破壊と麻薬の摘発の他に生産者たる農民への代替手段の提供がありました> ありがとうございます。こういうことが知りたかったのです。 しかし日本は武力行使に繋がるようなことには協力は出来ないと思いますので、麻薬精製所の破壊などには参加出来ないでしょうね。 又当初はうまくいっていた政策も政府の資金不足などの理由からもとの木阿弥に戻るということは、緒方貞子氏も以前指摘されていましたが、、、。 末永く続けて行く支援が要求されるということでしょうか。 丁寧な回答ありがとうございました。