建築基準法について
建築基準法についてご教示ください。
20年ほど前、当時創業20年になる工場経営を継承しました。
最近、役所の建築指導課の方が来られ、「この工場は不適格建築物であり、基準時の延床面積の
1/2以上の違法建築があるので、その部分を除却するように。」と指導を受けました。
私が事業継承後に行った行為なら、即刻除却するのですが、何も知らずに事業を継承し、20年間何の指導も行政からは無く、突然建物を壊せでは到底納得がいかないのですが、どうしても除却しなくてはいけないのでしょうか。
まずは経緯を把握するため、当時の建築関係の書類を探したのですが全く無く、役所に問い合わせたところ、不適格建築物報告書と不適格建築物変更届なる書類のコピーをいただきました。
内容は創業5年目が基準時で、その5年後に不適格建築物報告書を提出してあり、報告書を提出した3ヶ月後に変更届を提出してありました。(書類では、この変更届で増築しています。)
この資料だけでは当時の状況が解らないため、創業当時から働いていたOBを訪ね話を聞いたところ、当時は高度成長期でもあり毎年建物を増築していたとの事でした。
経緯をまとめると、
(1)創業以来、基準時以降も増築をしていた。
(2)基準時から5年後に、建物を不適格建築物として報告している。
(役所からの指摘があって届出をしたのかは不明。)
(3)不適格建築物の報告から3ヶ月後に、変更届を提出してさらに増築をしている。
(この増築部分は、数字的には既存部分の1.2倍以内で収まっている。)
(4)前述のOBの話では、(3)の増築は変更届を提出する前から工事が進行しており、完成間近か完成 後に変更届を出したとの事。また、この時点で現状の建物はすでにできていたそうです。
(変更届の図面と完成した建物の詳細が異なっている。)
(5)大変昔の事ですが、完成後に役所と一騒動あったため鮮明に覚えているとの事でした。
(1年くらいは除却するよう指導されもめていたそうですが、突然何も言ってこなくなったそうです。)
以降、何の指摘も無く現在に至っております。
法令遵守は当然の義務であると常々認識しておりますが、前経営者の行為はともかく、法令違反を認めた行政には強い憤りを感じております。高度成長期の当時ならば、資金的にも現状よりは余裕が有り充分に改善はできたであろうと思いますが、現況で新たな多額の負債を負うことは倒産も免れません。正直、今回の件で廃業も検討しているのですが、この不況下で社員の生活を考えると踏み切れません。
お礼
ありがとうございました!! 大阪市立中央図書館にありました!!