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裏社会の構造とは? ゴッドファーザーなどの傑作から考察
- 『ゴッドファーザー』などの裏社会を描いた傑作を観ると、彼らのようなマフィアやギャング団はどのような社会的位置づけになっているのか疑問に思います。
- 『ゴッドファーザー』では、社会的弱者を金で守る義賊的な活動をしながらも、他のマフィアとの抗争や卑劣な手段も使う複雑な関係が描かれています。
- 『シティ・オブ・ザ・ゴッド』では、ボスの性格や目立ちたがりな行動が内部の安定を揺るがす一方で、土地の支配権や他グループとの抗争が彼らを社会的に存在させています。
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ギャングというのは、大抵は互助会的な部分が大きいわけで、 一番大きいなのは、社会的な混乱期に自警団的なものとして発生して、 それが独立していくんでしょう。 アメリカなんかだと、イタリア人は初期の移民者たちからは異教徒と呼ばれるので、 地位も立場も弱かったので、最初は自分たちのコミュニティを守るために組織されたりしてるんじゃないでしょうか。 基本的な仕事は用心棒的なところでしょう。 それが、それがゴッドファーザーでは良く描かれているのではないかと。 それだけに、名誉だとか、仁義とか面子に拘るのも至極当然です。 イイコトするという建前に始めたものですから。 守護者として自分らのコミュニティに慈悲深い姿勢を見せるのも当然のことかと。 これは洋の東西は問わないのではないかと。 でも、時間が経てば武装集団として特化された組織だけに、力も増すので、社会的な脅威にはなりますよね。 そもそも、威圧的な力で維持している組織なので、自分らが弱いということを見せるのは、非常に危険ですから。 そのために抗争も起きるのでしょう。 相手よりも強いという部分を見せるのが一番ですから。 どっちにしろ、裏社会は必要としている理由が、再帰的になっていることが世の中の矛盾というやつなのでしょう。 「ソプラノズ」なんかを見ると地味なマフィアの日常と非日常を見られて興味深いところです。
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- athanasius
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#2です。 ちょっとばかり補足です。 >警察や司法形態がまだ行きとどいていない、そういう意味で発展途上の区域に限られる、ということにもなりそうですが…一概には言えないかも知れないのですけど。 裏社会が再帰的と書いたのは、このところで、最初は警察も当てにならないので当てにしていた裏社会なんですが、次第に社会が整備されていくと逆に彼らが脅威になるんで、しかも警察の目の届きにくいところで。 そうなると、毒をもって毒を制する感じで、やはり裏社会に庇護を求めるという流れにもなったりするんですはないかと思うんです。 多分、裏社会があるから裏社会が必要とされる世界というところなんでしょう。 ついでに一つ、 「ギャング・オブ・ニューヨーク」 初期のアイルランドのカソリック系の移民と、初期のプロテスタント系の入植者たちの抗争が忠実な時代考証で描かれたました。 今風のギャングよりも初期の自警団的(消防団も含む)な性格が良く現れてます。 釘つきのバットや肉切り包丁だけで殺しあう抗争の映画ってこれくらいだと思います。 映画が傑作とはいえないけど、悪くもないかな。
お礼
再びの回答、ありがとうございます。 >最初は善⇒社会が整備されてゆくと脅威 なんというか、無情というか、それはそれで過酷ですね…。 裏社会があるから裏社会が必要とされる…。そこまで複雑に入り組んでいるからこそ、我々表の人間からすれば、それこそブラックボックスのように知りえないのでしょうね。 >『ギャング・オブ・ニューヨーク』 教えて頂いてありがとうございます。しかし釘バットに包丁って…帰って銃よりもエグそうです…。 それでは夜も更けたので、本日はこれにて失礼させて頂きますね。 ありがとうございました。
- toganoyua
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スターであり、犯罪者集団ってなとこでしょうか? 音楽に例えるならば、popやシャンソンが、カタギの職業とするならば、ロックだのヘビメタという感じでしょうか? 反社会的というか、マイノリティ的な意味合いが強いですね。 基本的に、ギャングスタは表向きの何か職業を持っている事が多いです。 車のディーラーだったり、不動産業だったり。 日本のヤクザ屋さんと変わりないですよ、みかじめ料貰ったり、関係者が殺されれば、復讐したり。 手下にしてみれば、上司がアニキで、ボスがパパなのには変わりないわけで。 よくも悪くも、ギャングスタの面々は、沈黙の掟を守ったまま墓に入っちまった人が多いせいもあり、ホントのところが多いです。 さらっと語れば、こんなもんです。 他に、補足質問があればどうぞです。
お礼
回答ありがとうございました。 調べた所によると、かのアルカポネは勿論麻薬やら売春業やら、そのテの裏事業をやってるかたわら、貧民層に施しを与えたり、とメディア的な支持獲得にも余念が無かったそうですね。 『名誉』と『信頼』を掟とし、それを蔑ろにする者には血の制裁を与え、裏の事業で存続し、且つ社会的弱者を救うことで義賊ぶりをアピールするアンチ・ヒーロー、と言うところでしょうか…。 だとすれば『ゴッドファーザーIII』で、アレだけ血で手を汚してきたマイケルが過去を清算して表の世界に出る、というのは随分と甘い夢だったのでしょうね…。 回答ありがとうございました。
お礼
回答ありがとうございました。 とても明解な説明、解りやすかったです。 >基本的な仕事は用心棒的 確かに基本概念がそうなのであれば、暴力的な反面弱者の味方、と言う活動も納得が行きます。とすれば、必然的に彼らが躍動できるのは、警察や司法形態がまだ行きとどいていない、そういう意味で発展途上の区域に限られる、ということにもなりそうですが…一概には言えないかも知れないのですけど。 >イイコトをするという建前 『建前』というところがミソですね。俗に言う裏事業3種の神器『麻薬』『売春』『地上げ』は、そうなるとサイドビジネスみたいなものなのかも知れません(笑) 強さをアピールするために抗争を起こし、規模が大きくなりすぎれば逆にコミュニティに疎んじられる…。何が正義で何が力なのか、考えてみると面白いですね。 >『ソプラノズ』 教えて下さってありがとうございました。レンタルには見たことないのですけど、機会があれば見てみたいです。