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品質の差はなぜ?(予算??)
アニメを比べると、絵が止まりまくっていてひどいものから、すごくクオリティーが高いものまで色々ですよね。ハルヒなどを作った京都アニメーションの作品はすごいです。 この差はいったいどこからでてくるのでしょうか。アニメ化するときの予算で、決まるのでしょうか。 スポンサーがケチだったり貧乏だと、安い制作会社に頼み、ひどい作品ができあがるのでしょうか。やっぱり京都アニメーションがアニメを作ると、他よりも高いのでしょうか。 そうだとすると、原作者はかわいそうですよね。自分のマンガがひどいアニメになるのかそうでないかが、スポンサー探しの手腕になるなんて。 でもそうだとすると、、、マイナーな原作よりも、人気漫画の作品に大きなスポンサーがつきそうなものですよね。でも現実には、ゴールデンタイムに放映されるすごい人気のマンガがひどいアニメになっていたり、深夜放映のすごくマイナーなマンガが高レベルなアニメだったり。 うーむ・・・だとするとやっぱりわからんです・・・ 予算ではなく、中間に立つ立場の人たちが、なるだけ自分の懐に利益が入るように、安く作らせるせいでしょうか。(だとしたらそれは誰?テレビ会社?) それとも同じアニメ制作会社で、似たような予算なのに、何らかの理由で、できあがり作品にすごい差がでるということでしょうか。 そうではなく、作るアニメ制作会社によって、だいたいどのくらいのクオリティーに仕上げるか、事前にわかっているのでしょうか?
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■工程管理とは 工程管理とは監督と製作(進行)の仕事です。 監督は工事現場の監督と同じで、作画工程が4週間なら、1週間毎に ・品質:設計通りのものが ・費用:予算内で ・納期:1/4ずつ 出来上がっているかをちゃんと確認する必要があります。 で、実際にはいろんなスタジオに発注しているので、その連絡(実務)を行うのが制作進行ですが全体の管理は監督の仕事です。。 「話作りで手一杯」、「人を指揮できない」監督は本来失格な訳です。 ちなみに公開間際に作画が全然進んでいないことがわかった事例が劇場版「ガンドレス」です。 ■監督とか演出とかプロデューサー 監督や演出はケースバイケース。 普通は有能な人を雇いますし、社内で育てることもあります。 プロデューサーは資金管理の仕事があるので、制作会社の社員です。 ■マネジメントを軽視 作家やマニアが社長の場合、予算管理や経理に人を雇わないケースがあります。 13話1億円の予算で受注して第1話に5000万円使う人とかいますし・・・・ ■国費投入 国会で「世界に誇る」という分には、金が掛かりませんからね。 「国の金」といいますが元は税金ですよ。 「金を管理できない会社」につぎ込んでもいつか必ずつぶれます。 そしてその資産は霧散してしまいます。 (名作を作ってもオリジナルフィルムが残らなければ仕方ない) 厳しい様ですが結局ドブに捨てるのと同じです。不良債権問題しかり ■スポンサー料 CMを流す、いわゆるスポンサーには 1.幹事(この番組は○○社と・・・) 2.ローカル(ご覧ののスポンサーがお送りします) 3.スポット(提供クレジットに出ない企業) があります。 このうち、番組の制作費を負担するのは1と2です。 スポットはパチンコ屋さん等が多いですね。 で、視聴率はスポットの料金に影響します。局の収入に直結するので局は必死です。 1と2の負担は視聴率とは直接関係ありません。 ただ、低迷を打開するために「てこ入れ」したり、予想外に人気がでたので番組を豪華にするといった事はもちろんありますよ。 その場合、局や製作プロダクションのプロデューサーがスポンサーと調節します。 世間には「スポンサーが低視聴率番組を打ち切る」という誤解がありますが、スポンサーも人であり、皆さんと同じ1人の視聴者です。 と同時に、「放送文化の担い手」としての責任感を持って仕事をしています。 まして幹事となれば企画段階から関与し、製作会社同様自分の子の様なものです。 なので視聴率より品質が第一です。自社の名前をクレジットして世に送り出す作品な訳ですから。 (ぶっちゃけた話、いいかげんな番組だと社長から直々にお叱りが・・・) でも低視聴が低いと局が打ち切り圧力をかけてきます。 その場合、実際には幹事スポンサーは梃入れや予算増額の為に局やローカルスポンサーを走り回ります。 それでもどうにもならない結果が打ち切りなんです。 ただし「社運をかけた商品」のプロモーションを担う番組でその商品が売れない場合は別です。 販売を別の商品に切り替えないと会社がつぶれますから・・・ クローバーのガンダム(初代)がそうですね。 品質格差と低賃金の問題は、アニメ産業が地上波の広告放送に依存する限りなくなりません。 収益をとれる流通チャンネルをいかに増やすかが課題です。 その手段がDVDの販売であったり、CSやケーブルのペイTV、ネットの活用です。 製作者が正当な報酬を得られる流通の仕組みを皆が考えています。 ですので無闇に先を悲観する必要はありません。
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- chimaki-t
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作画に限定して書きます。(作話・演出だと時間やスタッフ間の連携も大きく関係して来ます) 考えられる原因としては、まずは予算でしょう。その他にも制作体制があると思います。 深夜アニメはDVD化する事が前提になっているので、DVDとしての商品の品質には手を抜けないので、予算はそれなりにあるのではないか(←違ってたら誰か突っ込んで下さい)と思います(お金を出す人=DVDを売る人)。 それに対してゴールデンタイムのアニメは、視聴率で収入が決まってしまうので、予算に制約がついてしまう事もあるでしょう(お金を出す人=テレビ局)。 同じ予算だとしても、元請けで全ての作業をやっているのと、下請け孫請けに作業が流れるのとでは、実際に作業する現場に渡るお金は違って来ます。 製作費は枚数×単価で決まって来ます。 製作費が低いとなると、海外に発注するなどして単価を下げる努力をしますが、それにも限界があり、そうなると枚数を減らすしかありません。 その限られた枚数でどんな作品に仕上げるかは、スタッフの腕次第になります。 そう言ったもろもろの条件を含めて、その制作会社がどんな人や会社と連携して、スタッフ間でどの様に意志疎通して制作体制を作っているかで、品質が決まって来てしまいます。 「監督=スタッフをまとめる人」なので、監督の管理職としての能力や人徳なども、この制作体制の要素のひとつと思って下さい。 京都アニメーションは…どうやら下請けに出さない事をポリシーとしているみたいですね(参考URL)。
補足
ありがとうございます。 さっそくリンク先見ました。 京都アニメーションには、すごい数のスタッフがいるのですね。以前はあまり聞かない名前だったので、小さなところががんばって高品質を作り出しているといったイメージがあったのですが、大間違いでした。 制作費が枚数x単価だとすると、なぜゴールデンタイムのアニメはああも止まっているのでしょう ずっと昔のスラムダンクとかは、もうほんとにひどくて、いまでも絵が動かない当時のストレスを憶えています。あれだけビックネームの原作で、ゴールデンタイム放映だったから、さぞかしスポンサーからたくさーーんのお金が出ていたのだろうし・・・(やっぱり誰かが不当に懐に入れてる??
- snowplus13
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監督の才能だと思います ジブリなんかみると宮崎監督と高畑監督のものでは スタッフは同じなのにクオリティーは雲泥の差です パトレイバーなんかは映画1、2は押井守監督のもので 最高の出来なのですが3はべつの監督なのでとんでもない 映画になっていてガッカリしました 予算もあるでしょうがああいった人たちは元来 お金というより好きでやってるる人が大半なので 金銭的モチベーションはあまり関係ないと思います
補足
たしかにジブリなんかの例ではそうですよね。でも不思議なのは、監督が変わると、すごく高品質だったり、なんかなあというときがありますが、それはジブリ内の製作者たちが、場合によってはがんばったり、場合によっては手を抜くということになりますよね。監督がうるさいこと言わなければ、なるだけ現場スタッフは手を抜くのでしょうか・・ またジブリなどは除いて、たいてい動画とかは外注ですよね。そういうとき、いくら監督が優秀でも、外注先を選択した時点で、もうクオリティーは決定したようなものでは。 京都アニメーションに頼めば、クオリティーが良くなるのに、わざわざ例えば韓国などに外注するのは、安く仕上げるためですよね。ということは、やはり予算ではと思いますが、いかがでしょう。それとも同じ外注先でも(例え韓国でも)、監督によっては、すごい高品質が仕上がったり、またその逆もあったりするのでしょうか。
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お礼
かなり長くなってしまったので、改めて自分の質問を振り返って、まとめてみます。 ・クオリティーの差は予算から? 予算もそうだが、各工程のリーダーと、総リーダーとしての監督の腕前も。スケジュール管理をして、さまざまな工程に、的確な作業期間を与える。動画の品質へのこだわりと、手の抜きどころの熟知しているので、総体的に良い品質を作る。 制作会社を選ぶ時点で、どの程度の品質になるかは予想できる。しかしその選択には、予算だけでなく、これまでのコネや貸し借り、しがらみ、スケジュールの一致などがあるので、純粋に品質だけを追求できない。 ゴールデン枠放映の方が、スポンサー料金は多いが、ほとんど放映料にとられるため、制作予算は案外しょぼい。だからスポンサーがけちるとかは、あまりアニメの品質には影響がない。さらに視聴者が無料で見る大衆前提なので、あまり高品質にしても意味がない。よって動く金は大きいが、予算は少なく、質がさほど高くもなく、かといって文句もでない程度の、そこそこのがゴールデン枠アニメとして出来上がる。(手塚治虫の負の遺産?) マンガ原作者は、この辺のことをレクチャーされるのか、商売柄そういうことを知っているのかわからないが、このような込み入った事情なので、アニメ化される以上、まな板の上の鯉状態(?)もしくはアニメ化を最初から拒否する。 深夜アニメが視聴率が激低なのにも関わらず、結構高品質が多いのは、DVD売上で稼ぐことを前提としているから。制作費自体が、ゴールデン枠よりも多く使っている! 実際ハルヒは、スポンサーからの収入も、放映料への支出も、ともにわずかなものだったが、DVD売上がすさまじく、それで充分儲かった(?)考えようによっては、深夜放映枠というのは、DVD販売のための、CMか。 と、何となくわかったような気がしました。何がわかったかというと「色々業界も複雑なんだな」ということですが・・ 確かにドラマなんかでも、俳優そろえても駄作、予算少なそ~な深夜ドラマブレークしたり。予算、現場リーダーの人選、俳優選択、話の内容、タイミング、色々な要素がありますものね。アニメだって動いてればいいってものではありませんよね(でもあまりに絵が動いていないと、それだけで見る気が失せますが。とくにゴールデン枠のやつとか)
補足
ふう・・ いま軽い感動を覚えております。 1つは生の現場の声を聞けたことと(実生活でお会いしてもなかなか聞けそうもないことを)、もう1つは、かなり失礼な話ですが、思っていたのと全然違う、スポンサーサイドの高尚な考えに触れたことです。 マンガに編集王という、出版社と漫画家を題材とした生々しい作品があります。そこには発行部数を伸ばすため、エロでせめろとか、人気漫画家がへたったら、アシスタントをゴーストライターにして続けさせろとか、えぐいのだけど妙に本当っぽい話が満載でした。 そんな先入観があったので、アニメの方でも、製作現場はもちろんのこと、スポンサーなんていうのは、視聴率を上げて、その結果商品が売れたり、一人でも多くの視聴者にブランディングなりPRができればいい、とばかり考えているのかと思っていました。 こと幹事スポンサーに関しては、視聴率よりも、そのアニメ番組の品質だ、と読んだときは、ため息がでました。はあ、そんなものなんですねえ。うれしい誤解でした。また放送文化の担い手という責任感というのも、すごく心を打ちました(ただメインスポンサーになるような大企業の社長が子供向けのアニメを見て、その品質チェックまでするのかは、本当?と思いました。たぶん普段はアニメに縁のないようなおじいさんのような年齢の社長が、正直どうやって品質を評価できるのかな、と。大変失礼な疑問ですみません・・ また視聴率が下がると、スポットスポンサーが逃げるので、幹事スポンサーが、ローカルスポンサーの説得(しかし赤の他人の企業を説得できるものなのでしょうか?)や、てこ入れ(ドラマの場合、有名俳優の飛び込み出演とか考えられますが、アニメで梃入れって何をするのでしょう?)というのも、幹事スポンサーというのは、大変なのだなあと思いました。巨額は出す、視聴率が下がると余計な労力が必要になると、なんだかすごく幹事スポンサーは大変なのですね。ただお金を出してふんぞりかえって、あとやっとけ~じゃないのですね。それだったら、スポットで、なるだけ視聴率の良いときにのっかて、なるだけ多い枠を買った方がお得ですよね。自社名をクレジットに出すというのは、会社的には大きなことですが、視聴者は画面に移されるスポンサー名のテキスト情報よりも、CM映像の方に目をうばわれますからね。