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実質GDPと名目GDP
大変基本的な質問なのですが、 実質GDPと名目GDPの違いを教えてください。
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- shoyosi
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ある年のGDPを計算するときに、その時の貨幣価値で計算したものが、名目GDPです。その結果が、たとえば ある国では2000年が100億ドル、2001年が20億ドルの場合、伸び率は20%ですが、もし、その間に物価が10%上がれば、実質は120/100/(1+0.1)=1.09となり、9%の上昇に過ぎません。ですから、名目だけで計算しては、本当の時系列の比較ができません。それで、基準年を設定して、その年からの物価上昇率で名目GDPを割り算するば、比較ができる数値が計算できます。これを、実質GDPといいますが、この数値は、基準年が違いますと変化しますし、実質伸び率を算出するには、便利ですが、他の表とか文章でに使うには、注意が必要です。
実質GDPと名目GDP GDPの統計を見ると,実質(real)と名目(nominal)のデータが必ず掲載されています.名目というのは,財・サービスをその年の価格で評価して集計した値です.従って同じ財を同じ量だけ生産したのにインフレ時には大きな価値を生み出したことになってしまいます.物価上昇で膨らんだ部分を取り除いた値が実質値です(あるいは物価下落で落ちた価値を元に戻す). 日本経済がどれだけ成長したかを測るには当然ながら実質GDPを見なければなりません.名目GDPを実質GDPで割った値をGDPデフレーターといい,GDPデフレーターは国内経済版の物価指数を表すといえます。 政府は、この【実質GDP】のみを声を大きくして、発表しています。 ところが、【名目GDP】は、どこを見ても出てきません。 では、この2つのGDPはどれだけ違うのでしょうか? ちょっと古いですが、参考になる数字があります。 政府発表の1999年度の実質GDPは、0.5%の成長を遂げています。 ところが名目GDPは、マイナス0.7%でした。 プラスからマイナスになってしまっています。 今回のGDP4%成長を受けて、政府は10兆円規模の補正予算を組もうとしてい ます。 年率4%もの高成長を遂げているのであれば、補正予算は必要ありません。 なのに、しきりに補正議論を行っています。 これは、米国からかなり強く指示されたからだと推測しています。
お礼
ありがとうございました。 具体例も入っていて、分かりやすかったです。
お礼
丁寧な説明、ありがとうございました。