ヤクザというか極道の話です。
ヤクザというか極道の話です。
私の祖父が先日亡くなり、葬儀を開いた所、はるばる遠方の方から訪ねて来られた方がいました。
その方は見た目はとても優しそうなお爺さんなのですが、その方は一人で来た訳ではなく、若い人を引き連れて通夜に来たのです。
何だこの人…
と思っていた所、遺族はいらっしゃられますか?
と聞かれ、
自分は孫です
と応えた所、
お婆様と話がしたい
と言われて、
祖母がいる部屋までお連れしました。
祖母はその方を見た途端に、深々と頭を下げ、とても感謝した様子でした。
通夜の時間も終わりに近づいた頃、祖母から話があると言われて祖母の部屋にいった所、まだその方がいました。
そこで告げられたのが、
私の祖父は昔極道の人だったらしく、
通夜に来られた方は祖父と義兄のサカズキを交わした義兄弟だというのです。
祖父は祖母との間に私の父が生まれた事により、極道からカタギの道に戻りたいと言って、極道をやめたそうです。
それなら、
へぇ、そうだったんだ
で済むのですが、
その方が私に、
極道の道に来ないか
と言ってきたのです。
話を聞くとその一家には
若頭?
と呼ばれるひとがいなく、
その方にも子供がいない為に、
その方が亡くなってしまうとその一家は他の一家に吸収されるというのです。
とても古くからある極道の一家だったらしく、私の祖父はその一家の直系で、
祖父がカタギなってからは義兄弟のその方が継いだそうです。
由緒ある一家なのでこれ以上他人が継ぐのはマズいとのことで、
孫の私に若頭になってもらいたいそうです。
しかし、はっきり言って私はヤクザになんかなりたくありません!
ですが、ちゃんとした断り方をしないといけないような気がして、まだ返事が出せないでいます。
こういう場合、
相手は極道の方なので、
ちゃんと筋を通した方がいいと思うのですが、
どうすればいいかわかりません!
誰か、助言を下さい。