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社会人経験者の医学部受験
こんにちは。国立大学の医学部受験を考えているものです。 過去に大学を卒業しておりますが(文系)、現在医学部入学を考えています。編入試験もあるようですが、文系のため、専門的な内容の編入試験よりは、一般の大学受験を念頭においています。 最近、50歳代の女性が埼玉大学医学部を受験し、合格者の平均点に達しながら不合格になったことに対して訴訟が起こされ新聞記事となり、社会的な議論を呼んだことが記憶に新しいところです。かといって、年配者の社会人経験者の大学受験生を入学させている大学も過去にはあるようです。 私自身はどうしても医学へ進みたい(医者になりたい、研究的な仕事をしたい)という思いはもっているので、なんとか点数が取れるように努力したいと思っております。 これを読んでいただいた方のなかで、学力試験の点数を基準に、年配者の国立大学医学部に、一般入試で合格する可能性についてご意見をいただければ幸いです。
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はじめまして。地方国立大学の医学部生です。 さて、年配者の方の医学部挑戦について三つの問題があると思います。 1:学力的な問題 これは個人の能力と努力によりますので、大きな問題にはなりません。 医学部に入学するのに必要条件であるとは思いますが、十分条件とは、個人的には、思いません。(単に合格点数に達していればいいかという問題ではないと思います。理由は3のところで…) 2:金銭的な問題 それなりの年齢になりますと家庭を築かれておられたり、お子さんがおられたりしますが、これも受験者の方で調整すべきことであり、大きな問題にはなりません。 3:社会的な問題 さて質問文にありました群馬大学医学部の件、何が問題だと質問者様は考えますか?私はこの件について詳しいわけでは有りませんが、「年齢という受験者にとっていかんともしがたい性質を合格基準に取り入れる是非について」がこの問題の主題にあると思います。 これがおそらく工学部等ならばおそらく受験された年配の方は合格されたでしょう。 また、私立大学の医学部ならば(推測ですが)合格になったかもしれません。 問題は群馬大が国立大学(今は法人化されていますが)ということです。 もともと国立大学は国の益となるべき人材を育成するという役割を担っています。 仮に50歳で入学された方がいたとして、一人前の医師として社会に貢献するころには何歳になっているでしょうか? 最低限医師としてのスタートラインに立つには、ストレートにいったとして6年(学生)+2年(研修医)で58歳、科によりますが一人前になるには+10年というのが相場ですので、そのころには68歳。 通常ならば引退を考えてもよい年齢です(もちろん高齢でも現役を続けられる方もおります) また医師には当直という勤務がどの科にいったとしてもあり、体力的な面での心配もあります。 また医師を育てる資金の問題という側面もあります。 ご存知であると思いますが国立大学の学費は私立大学に比してかなり低いものになっております。医学部では特にそうでしょう。 これは私立大学が高すぎるのではなく(もっと安くはできるとは思いますが)、国立大学が安すぎるのです。 ではこの足りない学費の部分はどこで補填しているのか…ご存知の通り税金です。 教育機関が資本の出所に意見を左右されることは、本来の教育機関の有り方ではないとは個人的に思いますが、しかし、やはり国立大学は法人化されたとはいえ税金なしでは運営していけないのです。 やはり国立大学としては、将来国の益になってくれるであろう人材を採用するのが筋なのでしょう。 合格点の50歳の年配者、合格点には少し足りなかった18歳くらいの若者 両方の医学に向ける熱意が同程度だとして、両方を天秤にかけたとき、後者の方が国の益になる(多額の税金を投入する価値のある)と群馬大学は判断したのでしょう。 私も国立大学に限っては、この判断は正しいと思います。 実際うちの大学の先生もいっていました。 社会人編入試験では「よほどのことがない限り40代になると採らない」と。(一般入試ではありませんが) 年配の方が医学を学ばれようとする熱意はすばらしいと思います。 実際30代ですが社会人編入してきた同級生の熱意は相当なものです。 しかし以上のような理由で国立大学によっては、年齢で入学を拒否されるかもしれません。 ただこれは各大学の判断によると思います。 受験前に一度志望大学に問い合わせてみることをお勧めします。 長くなりましたが、なんにせよやってみなければわかりませんし、合格点に達しなくては可能性も何もありません。 この暑い中、受験勉強大変だと思いますがお体に気をつけてがんばってください。
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- sodenosita
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No.3の方へのレスも考え方として、正しいと思いますが、私見ではやはり、No.3や4の回答者の方と同意見です。 仰るとおり、国益という表現はむずかしいところがあると思いますが、回答者の意図は憲法の「公共の福祉」の解釈も絡んでくるのかもしれませんね。将来的な医療供給に対する保証、税金投入などの意味ですが。 昨今では、国立大学法人の医学部にも「地域枠」というものを設けるところもあります。それだげ安定した医師供給ができないところもあります。これは国益ならぬ、地域への利益のための措置であり、回答者さんたちの意図するところに共通するもののようにも思います。 患者を対象とした研究を除き、医学研究は医師でなくとも可能です。そういう選択肢も考慮していただければと思います。
お礼
ありがとうございます。 私個人(質問者)も私見ではやはり、No.3や4の回答者の方と同意見です。 >将来的な医療供給に対する保証 →これはイコール医学部入学者数だと思います。 >税金投入などの意味ですが。 →学生は、高度な知識に基づき、将来社会に成果を還元してくれることを期待した消費者であるという位置付けだと思います。年配者の場合は還元量が少ないということだと思います。 いろいろ考えてみましたが、なるほど、医師として、目的を持って働くことができれば素晴らしいと思うようになりました。 私も回答を寄せてくださった皆さんとは基本的に同意見です。ただし少数派に属する立場になっています。 いろいろと回答をよせていただき、ありがとうございました。皆様にはお礼申し上げます。
- tmpu2000
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No.3です。 お礼ありがとうございます。 私が用いた国益という言葉に不快感を持たれたのであればすいませんでした。。 多少不適切であったかもしれません。 しかし純粋に学問として医学を学びたいのであれば、やはり私立医学部をお勧めすします。 ANo.4さんの回答にもありますように現在は深刻な臨床医不足でありますし、大学も戦力となる人材を望んでおります。 こと地方においては臨床医が都心部に流れ、臨床医不足に拍車がかかっておる現状で、地方大学医学部は地方で働いてくれる臨床医を確保するのに必死です。 また、先の回答でも述べたように、個人の学問的興味を満たすことに多額の税金を投じることが良いかという問題があります。 医師一人を養成するのにおおよそ3000~5000万かかるという試算もありますし、国立大学ではその多くが税金でまかなわれている以上、納税者の理解が得られるかどうかも、大学として考えるのは当然であるでしょう。 私立医学部では、その分は個人負担なのであまり気にする必要はないですし、純粋に学力が足りていれば入学できると思います。金銭的な面で不安があるのであれば年齢基準のない各種奨学金も有りますし、成績優秀であれば授業料半額免除や全額免除の規定も大学によって存在します。研究したいのであれば、私立医学部を卒業した後に国立大学の院に進まれれば良いのではないかと思います。 どちらにしろここでいくら議論しても机上での話ですので、一度大学に問い合わせてみると良いでしょう。 受験勉強がんばってください。
お礼
ありがとうございます。 >こと地方においては臨床医が都心部に流れ、臨床医不足に拍車がかかっておる現状で、地方大学医学部は地方で働いてくれる臨床医を確保するのに必死です。 >納税者の理解が得られるかどうかも、大学として考えるのは当然であるでしょう。 おしゃるとおり、年配者の医学部入学には批判の声も多いですね。当事者としては当然でだと思います。 医師は人の命を預かる大切な仕事です。仕事もきついようですが、かといって、手抜きをされては絶対困ります。人間性も重要ですし、優秀で体力があり、立派な人格の人が医師として働くことが望ましいと私は思いました。 いろいろと貴重なアドバイスをありがとうございます。
補足
ありがとうございます。 「この回答へのお礼」に関する追加をここで表示させていいただきます。 仕事を通して社会に奉仕するという志が行動の原動力になると思いますが、現実問題として、お金の問題は必ずついてまわります。経済の循環自体が社会の枠の中で行われている以上、確かに社会からの評価はとても大切だと思います。社会からしっかり評価され、お金以上のやりがいのある職業の一つとして医師を考えています。 自己主張になってしまいましたが、皆様には感謝いたします。
- kame-chan
- ベストアンサー率64% (96/148)
内科医です。非常に難しい問題ですので、個人的意見です。 医学を学びたいという質問者様の意欲は素晴らしいと思います。しかし、医学部には定員があります。群馬大学の件に関してはNo.3の方の回答が的を射ていると思います。 現在、日本は医師不足の状況に陥っているにも関わらず、国は医学部卒業生での確保ができるとしています。つまり国は医学部卒業後は大多数は医師として働くことを希望しているように思います。 また現役で勤務している医師としては、この医師不足の状況を打開するためには医師として働いてくれる方に医学部に入って欲しいと思います。たとえ高齢であっても他の新人と同様に当直業務をこなしてくれれば問題ありません。現役の医師としては質問者さまの「学問に対する好奇心」では医学部受験の動機としてはちょっと納得ができないです。これは年齢が問題ではありません。 おそらく「個人の勉学のため」という理由では、面接がある大学では「それ」を理由に落とされる可能性があります(当大学の現在の目的に合わないなど…)。筆記では基準を満たしていても面接で問題があれば落とすことは問題ないと思います。 やはり他の方もアドバイスされているように事前に各大学に問い合わせてみるのが一番だと思います。
お礼
回答ありがとうございます。 >現役の医師としては質問者さまの「学問に対する好奇心」では医学部受験の動機としてはちょっと納得ができないです。これは年齢が問題ではありません。 現役のお医者様からの貴重な意見をありがとうございます。確かに、学問も、社会に還元できて初めて社会から評価されるという側面はあると思いますし、医学は、自分の好奇心ではなく、人類に還元され、そして実際に対面する患者さんに還元される必要がありますね。その点、自己満足ではいけないということですね。 私はいざという時は24時間いつでも、苦痛が少なく、満足な結果が得られる(十分な説明が必要だと思います)医療を受けたいと思っていますので、その実現を目指して頑張りたいと思います。
- snowplus13
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医者になった友人が何人かいますが 医学部時代脱サラしてきた人は結構多いみたいなこと をいってました こちらを読んでみてください 医学部合格作戦です http://www.amazon.co.jp/%E7%A7%81%E3%81%AE%E5%8C%BB%E5%AD%A6%E9%83%A8%E5%90%88%E6%A0%BC%E4%BD%9C%E6%88%A6-Part2-2007%E5%B9%B4%E7%89%88-%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%83%AB%E5%87%BA%E7%89%88%E7%A4%BE/dp/4753925676 あと他の合格作戦シリーズもざっとよんでみるとよいと思います
お礼
ありがとうございます。 参考にさせていただきます。
大学や文科省その他に入学者の年齢分布のわかる文書の情報公開を求めてみるのも手かもしれませんね。
お礼
回答ありがとうございます。 情報公開の件については、考えてみます。
補足
質問文中で「埼玉大学医学部を受験し、合格者の平均点に達しながら不合格になったことに対して訴訟が…」と表示いたしましたが、「群馬大学医学部」の間違いでした。この場をお借りして訂正いたします。
お礼
回答ありがとうございます。 回答者さんのおしゃるとおり、費用対効果を考え、誰もが納得し、社会で通用する本音だと思います。 年配者からすれば、個人的権利として反論するしかありません。そうすると、個人の権利と国益とどちらが大切かという問題になると回答者さんはおしゃっていると思います。大学入学者選抜が国益に関わるとしたら、別の視点からすると、国立大学の医学部入学者選抜は国家による小数者のエリートの選抜試験というイメージが思い浮かばれます。将来の国家的リーダー(医療界の指導者)の養成機関なら、個人の権利対国益という問題になるかもしれません。医療関係者の指導的役割を果たす者としてのエリート教育はあるかもしれませんが、国益という表現が妥当かどうかは、個人の権利と対比させた場合、疑問に思いました。例え医学部に入学できたとして、国家的利益を意識することは無いと思いますし、将来、国家的利益を考えるようになるにしても、そこまでには相当の努力と、さらなる選抜が待ち受けていると思います。 ↑この考えは変でしょうか? 学問は(特に医学は)大学でしか学べません。限られた定員に対して入学を希望し、学力試験という競争で入学者を決めている以上、納得できる形を示していただきたいと思います。 学問に対する好奇心は年をとっても落ちません。私個人としては、チャレンジができ、いくつになっても夢をかなえることができる社会が理想です。