御義兄様のご病状が思わしくない由、ご心痛のほどお察しします。
さて、既に専門家のyajiyaji先生の御回答もありますので一般人の自信無しとして一言だけ。
先ず「麻疹」と検索サイトで検索をかけていただきたいのですが数多のサイトで麻疹について説明されています。
共通するキーワードは、「潜伏期間が10日~12日」「感染者に接触したと思われる場合は3日以内にワクチンまたはγグロブリンをうつと発症を抑えるか発症しても軽い」「γグロブリンは感染後6日くらいまで発症後の症状を軽くする可能性がある」「治療は対症療法が主体」「麻疹ウイルスに直接作用する薬はない」「伝染性が極めて強い」「0.1%に麻疹脳炎を発症する」「麻疹脳炎の死亡率は15%程度,60%は後遺症もなく回復する」
などの記載は全てに共通しています。
ここで義兄さんの場合発熱で発症して4日めに初めて受診していますので感染から既に14日~16日経過している事になります。発疹も既に出現していたわけですからコプリック斑がまさに見られているかこれから消えていくかといった時期ではないでしょうか?小児科以外で麻疹を見た事のある医師も少ないでしょうから最初の先生が麻疹と診断できなくても仕方がないかもしれません。また、診断されていたとしても「治療は対症療法」しかありませんし発熱以外に特に問題がなければやはり同じような薬を処方されて自宅にて経過観察となっていたのではないでしょうか?
「はやり病」という医学用語はないのですがこれから感じるニュアンスはウイルス性の伝染性のある発熱性の疾患のようだとは思うが確定診断まではちょっと・・・といった感じを受けました。
さて、次の病院ではすでにもう一日たっていますし救急搬送されるくらい状態も良くなくすぐに意識もなくなったわけですからそこでγグロブリンに効果があるのか?と聞かれればほとんどないとしか言い様がないと思います。特に脳炎の発症と麻疹の重症度とは関連がないともいわれていますから脳炎だからγグロブリンという治療は確かに保険医療としても認められないと思いますよ。肺炎もひどくなってきたので重傷感染症の治療としてγグロブリンをやるくらいしか他に手がないといった状況なのだと思います。
しかしこういった対症療法で乗りきれれば先のキーワードにもあるように「60%は後遺症もなく脳炎が回復する」訳ですから本人の回復力に期待するしかないのではないでしょうか?
1件めでどうして確定診断にいたらなかったのかというお気持ちは分かりますが成人の患者が少ない疾患ですし発症後4日もたっているし対症療法しか手がないという点から見て結果がそれによって大きくかわったとも思えません。少なくとも2件めの病院では間違った治療は全くなされていないと思います。
結果が思わしくない場合医療機関に不信感が芽生えるのは仕方がないと思いますがよく話を聞けば誤解も解けるものだと思います。主治医の先生を信じて義兄様の回復を祈ってあげて下さい。
疑問点解消の一助になれば幸いです。
それでは。
お礼
丁寧な回答本当に本当にありがとうございます。 とても参考になりました。 お礼おそくなり申し訳ありませんでした。