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バーキットリンパ腫

この病気は,治癒の見込みが極めて低い,タチの悪い病気ときいていますが, どのあたりが治療を難しくさせているのでしょうか? また,どのような過程を経て,このタイプのリンパ腫に変化してしまうのか,  #それが分かれば治療法もあるのでしょうが 専門家の方のご意見を訊かせて下さい。

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noname#2094
noname#2094
回答No.2

バーキットリンパ腫はリンパ球の中のBリンパ球が腫瘍化したもので、アフリカの子供に多く発生しますが、他の地域にも散発的に見られます。アフリカでは下顎骨に発生し、その他の地域では腹部腫瘤を形成する事が多いようです。リンパ腫のなかでも最も増殖速度の速いものの一つで、治療なしで放置した場合、数ヶ月以内で死に至ります。しかし反面、化学療法や放射線療法への感受性が高く、初期に強力な化学療法等を行う事により、治癒も可能です。原因の一つとして、Epstein-Barr virus(EBV)があげられています。このウイルスはBリンパ球に感染し、Bリンパ球を増殖させます。正常の免疫能をもった人は、Tリンパ球がこれらBリンパ球の増殖を抑えますが、免疫能の低下した人は、このTリンパ球による抑制がきかず、Bリンパ球の過剰な増殖が起こり、やがてBリンパ球の腫瘍化に至る場合があります。アフリカのバーキットリンパ腫の好発地域はマラリアの好発地域と一致しています。マラリアに罹患すると、軽い免疫低下状態になりますが、これがバーキットリンパ腫発症に関係しているのでないかと言われています。また、バーキットリンパ腫の腫瘍細胞は、c-mycという癌遺伝子が強発現していることが多いです。マラリア等による免疫低下状態の人にEBVが感染し、Bリンパ球の過剰増殖が起こり、そのうちの一部のBリンパ球が遺伝子異常をおこしてc-myc癌遺伝子の強発現を獲得し、腫瘍化(リンパ腫)に至るという経路が考えられています。また、免疫低下状態という事に関しては、AIDSの人にもバーキットリンパ腫が発生しやすい事が知られています。

jusa
質問者

補足

ご回答を頂きまして,ありがとうございました。 実は家族がこの病気にかかっているのですが, 主治医からは完治できないと宣告されてしまいました。 最初にCHOPを行い, その後,メソトレキセート等々の抗癌剤を種類を変えながら大量投与してきました。 投与後の副作用を乗り切ると体調も良くなるのですが, やがて白血球やLDHが増加し,病態が増悪する繰り返しです。 やがて薬への耐性が強くなり,効かなくなってくるだろう,とのことでした。 もうこうなってしまうと,手の打ちようがないのでしょうか?

その他の回答 (1)

noname#211914
noname#211914
回答No.1

ダイレクトな回答ではありませんが、以下の参考URLが参考になりますでしょうか? 「バーキットリンパ腫」 「Epstein-Barr virus」に関しては、以下のサイトには関連質問がありますが、参考になりますでしょうか? ◎http://www.okweb.ne.jp/kotaeru.php3?q=267319 この中で#2で紹介したサイトも参考にしてください。 ●http://www.ss-info.net/igakushi/htm/igakushi_4.html (EBウィルス研究) ご参考まで。

参考URL:
http://svrex.adin.co.jp/home/imis/blood/wbc/Burkitt's_lymphoma.html
jusa
質問者

お礼

ありがとうございました。 罹患原因にこのウィルスがあることは知っていました。 参考にさせていただきます。