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児童虐待法改正と、児童虐待の原因
最近、児童虐待法が改正されたと聞きました。 従来法に較べ、礼状があれば、鍵を壊して虐待が行われている家庭に立ち入ることができる、と聞いたことがあります。 そのほかに、今回の改正で、大きく変わったような点はあるでしょうか? また、「児童虐待」が起こってしまう原因にはさまざまなものが考えられると思いますが、おもだったものを挙げると、どういうものがあるでしょうか?
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児童養護施設で勤務経験のうえでお答えします 基本的に児童虐待は4つに分類できます。身体的虐待・精神的虐待・性的虐待・ネグレクトです。そのなかで社会に大きく報道されているほとんどが身体的虐待やネグレクトで子どもが虐待死した(事件として報道される場合です。現在、児童養護施設で生活している子どもの約7割が虐待のケースです。戦後から高度成長期までは親の生活が苦しくて子育てができず、その支援のために作られた施設は今では虐待された子どもの最後の救いの場になっているのです。 児童虐待が起こってしまう原因としては、 (1) 望まない妊娠・出産(堕胎できずに子どもを出産したものの、最初から育てる気もなく子どもの存在自体がうっとうしい(主に母親) (2) 義父・義母からのもの(離婚・再婚によって義理の親が子ども嫌いだったり、血縁のない子よりも血縁のある子を優先する (3) 虐待の連鎖(親が子どものころ虐待を受けて育った) (4) 育児ストレス(子育てがうまくいかずイライラしたり、しつけのために体罰をしてもいいという考えがある (5) 祖父母からの虐待(嫁・姑や舅のトラブルの矛先が子どもに向けられる) つまり、虐待のほとんどは大人の事情によるものと考えて良いのではないかと思います。そして一番厄介なのは自分がやっていることが虐待であることを認識できない親が多いということです。炎天下の車内に子どもを置き去りにする、病気の子ども(乳幼児)だけを残して長時間外出するなど、諸外国ではそれが発見されたら犯罪になるようなことも日本ではまだそこまで法整備が進んでいませんし、発見が難しいようです。 裁判所の令状で強制捜査ができるようになったり、都道府県知事名で保護者を関係機関へ強制的に来所させることもできるようになりましたが、現実問題を考えればそれでは虐待は撲滅しません。必要なのは早期発見と「虐待としつけ」に関する親学です。隣近所のことは介入したくない(関係を持ちたくない)という時代ですが、地域が1人1人の子どもを健やかに育てていくような環境こそ第一歩ではないでしょうか?
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こちらをご参照ください。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%90%E7%AB%A5%E8%99%90%E5%BE%85 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/dv.html
お礼
ありがとうございました。 参考になりました。
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