魔法と剣のファンタジーのブームとやらは、そんな遠くない以前にもあったのですよ。
それが掘り起こされて、繰り返されているという感じでもあるのですよ。知ってたかな?
僕の頃はね、ドラゴン・ランス戦記や、D&Dといったテーブル・トーク・ロールプレイング・ゲームが流行り、それを基にして日本のグループSNE(ファンタジー翻訳者として有名な安田均さんが中心になっているのですよ)の水野良が立ち上げたロードス島戦記が大流行していたんですぞ。
それ以前にも、マイケル・ムアコックの魔剣シリーズによる静かなブームや、最近映画化された”ロード・オブ・ザ・リング”、つまり、指輪物語というものでもブームのようなものがあったのですぞ。
ハリー・ポッターは底流にあったファンタジー層を再び掘り返しただけでなく、ネットの普及による情報の凄まじい伝播等もあって、あほらしいほどの全国津々浦々の国民的なブームになったのですな。
でも、ハリポタは確かに掘り起こしたのだが、ちょっと時期がたってますわな。火付け役ではあったが、今あるブームはハリポタのもたらしたブームを利用しようとした各出版社なりの戦略が功を奏したとも言えるし(宮崎吾郎監督の”ゲド戦記”というチョイスはその流れの中にあったと思えますな。同時期にダレン・シャンシリーズも売れてましたからな)、新たなスタンダードとなるファンタジー作品が出たとも言えるのかもしれないね。あいにく最近の事は知らないのだがね。
ただ、いつの時代も剣と魔法の(普通はコッチの順ですな)ファンタジーというものは一定の需要があって、ブームとならなくてもどこかしらに存在しているのですな。それに時代に応じて火をつけると、小ブームや大ブームが起こるのですな。
ゲームでは消える事のないジャンルであるし、フィギュア系でも何かしらで作られ、模型雑誌等で企画が練られてますな。映画も常にその線の作品はB級であったり、超A級であったり色々あるが、作られ続けられているジャンルですな。
つまり、いつの時代にも潜在的にブームとなり得るだけのものが維持されているジャンルと言えもするのですな。
直接的な回答にはならなかったけれども、これでどうですかな?