一言で言えば文化です。
ご存知の通りスイスは対内的にはかなり左翼的政策をとっていますが、対外的には超右翼と言ってもいいくらいの政策を取っている国です。
経済でも軍事でも同盟に参加するということは助け合うという事です。つまり、自分も相手の都合に合わせて動かなければいけないわけです。
そのように自分の意思に反する事をせざるを得なくなることを良しとしない文化を持っているのだと思います。
ちなみにEUに参加しないことが悪い事だとは言い切れません。
なぜなら、EUに参加していると何をするにもEUに伺いを立てなくてはいけなくなり、自分の思うままに動けない事が多いからです。
特にスイスは大きい国ではありませんのでEUの一員になってもフランスやドイツのような発言力を得る事は難しいでしょう。逆に小さいからこそ自分の国の状況を掴む事は容易ですし、国家内での意思統一も迅速に行なう事もできます。
これが、日本だったら、北海道と東京の状況も180度違う事は多いわけですし、北海道と東京の意見は180度違う事も多いわけです。例えば景気を見るにも東京は景気が良いけど北海道は悪いとか、EPAを結ぶにしても、東京は賛成、北海道は反対とかなるわけです。
しかし、スイスのような小国ではそのような事が少ないので迅速な現状把握と意思統一ができるのです。
ならば皆で手を繋ぎあって動きを鈍くするよりも、一国で迅速に動き回る方が良いという国家戦略もありだと思います。これはスイスの持つ、強い経済力と身軽な小国という特徴を十分に生かすための戦略だともいえます。
勿論単独行動を貫くのは簡単な事ではありません。しかしスイスはそのために必要な努力を必死でやっているわけです。
ちなみに、北海道と東京は違うのだから国家が一元的に統治するのは無理がある、したがって地方に任せ地方ごとに個別の行政をやるべきだ。また、地方の事は地方が一番よく分かっているのだから、地方自身にやらせるべきだというのが地方分権の基本思想です。
つまり地方分権は大国のデメリットを是正する為の手段なわけです。
お礼
回答ありがとうございます。 なるほど、小国だとEUに入ったところで逆に動きにくくなるんですか。確かにそれなら、加盟しないで個人でやっていくというのもありですね。参考にになりました。