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「十二人の怒れる男たち」のエンド・クレジットの意味
シドニー・ルメット監督の「十二人の怒れる男たち」という映画なんですが、最近BSで放送されて久しぶりに見ました。以前、ある作家の方が著作の中でこの映画の評論をしておられ、NHKラジオで聞いたのですが・・・。(作家と書名は忘れてしまいました) それはストーリーが終わって、一番最後、エンド・クレジットが出る中陪審員室を天井から撮ったシーンが数秒間映し出されるのですが、12人いるはずの陪審員が一人だけ居なくて(10番だと思います)、椅子が空いているのです。ここに監督の言いたかったことが隠されている、ということなのですが、この意味がわかりません。 とても気になるんですが、どなたか感想を聞かせてもらえませんか?
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この物語では、ヘンリー・フォンダの陪審員8番と最も対立するのがリー・J・コッブの陪審員3番のように見えます。それは、最後まで有罪を主張し続けるのが、3番だからです。 しかし、8番たちにとって、本当に唾棄すべき存在は何でしょうか。この映画の主眼は、「疑わしかったら、攻撃してしまえ」という現在に限ったわけではないアメリカ流の発想とは反対を行く民主的な思想にあります。 そうすると、陪審員10番の狂信的な主張は、考え方が違うという以前の生き方の違いの問題になってくるのではないでしょうか。考え方が違っても徹底的に話し合うことは大切だが、根本的な思想が違ってしまっている場合は、これは話し合っても時間の無駄です。 そういうところを言っているのではないでしょうか。10番の発言に対して、一人また一人と陪審員たちが座席を立って、窓から外を見つめて立ち尽くすという印象的な場面もあります。 ちなみに、映画の題名は「十二人の怒れる男」です。
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こんなのを見つけましたよ。 http://www.jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?TITLE_NO=1108&DSP_KIND=2 ホントかどうか分りませんが。 あと、 http://sprocket.eek.jp/index.html の、2007年4月4日分にも関連した内容が書かれてました。(リンクの貼り方がわからん^^;) ご参考まで~^^
お礼
こんなマニアックな質問に答えてくださり、ありがとうございます。 ちゃんと見てる人は見てるんですねぇ!
お礼
なるほど!ちょっと溜飲が降りました。10番のオッサンは哀れむほど偏見に満ちていましたからねぇ・・・。