mpitさん こんばんは
薬局を経営いている薬剤師です
冬虫夏草ですが、実はうちでも売っています。うちの場合は肺ガン・肺気腫・喘息等の肺系の患者さん、腎系疾患の患者さん、糖尿病の患者さん、○○病とまでは行かなくても風邪を引かれて咳き系の症状が有る方に風邪薬と併用、心肺力強化の意味でスポーツ選手等様々な症状の方に服用してもらって良い効果を出しています。
うちで扱っている冬虫夏草は、mpitさんがお買い求めになられた生薬その物ではなくて、冬虫夏草の主成分を今風のバイオテクノジーで取り出してタンク培養した製品(エキス製剤)になります。
冬虫夏草は今から約15年位前に日本に紹介された生薬です。その前から一部では使われていた様ですけど・・・。中国に馬軍団(「まぐんだん」と読みます。)の馬監督が、ドーピング検査にひっからずに心肺力を強くする物はないかと言う事で探し出したのが冬虫夏草だったんです。そして冬虫夏草を服用した選手は、それぞれの記録を伸ばし、世界的に名が知れる選手へと成長して行ったんです。その事から一時ブームになり、ドリンク等冬虫夏草入りと書いてあれば売れていく時代がありました。
冬虫夏草の原産地チベットや中国雲南省等では珍しい物ではなく、mpitさんもお土産に買える位一般的な物のようです。ただし冬虫夏草とは「セミやクモなどの昆虫に寄生したキノコの総称」で世界的には300種位の冬虫夏草が見つかっているそうです。そのうち漢方で使われるのは、コウモリ蛾科の幼虫にバッカクキン科コンディセプス属の菌が付いて成長した物を言います。したがって単に冬虫夏草と言うと質がいろいろ有り、価値や値段は質によって様々です。漢方で使う生薬そのもので中程度の質の物が100g5~6万円位と言うのが日本での販売価格です。
使い方としては、「7.5~15gを沸騰したお湯約600CCに入れて弱火で水分量が半分位になるまで煮詰め、3等分して温服する」と言うのが一般的な使い方です。
効果としては上記に記載した病気以外にも、風邪を引きにくくする効果や心肺力を強くする結果としての息切れ防止・男性での勃起力を強める等の働きが有りますから、特にこれと言った病気が無い方の元気になる(特に男性の夜を元気にする)健康食品として使われても問題は無いでしょう。
以上冬虫夏草について簡単に纏めてみました。何かの参考になれば幸いです。
お礼
sionn123さん 大変詳しい回答ありがとうございました。 とても参考になりました。 現地ではお酒につけろといわれたのですが 下戸の私のような人はどうすればいいのかな・・・と 思っていたところです。 >3等分して温服する というのは3回に分けて 服用すると考えて良いのですね 一日一回三日分ということでしょうか。