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バイオエタノールの中身

最近のニュースで『バイオエタノール』なるものが取り上げられています。その為に、とうもろこしの値段が上がったりだとか問題もあるみたいですが。そこで疑問なのですが、バイオエタノールってどんなものなのでしょうか?発火点やオクタン価なんてものは変わるのでしょうか?一般的な知識程度は理解しているつもりですがより専門的な中身をご存知の方教えてください。お願いいたします。

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  • cat-food
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回答No.2

バイオエタノールはサトウキビやトウモロコシなどを原料として、酵母菌で発酵させて得られます。発酵させただけでは水分が多いので、蒸留によって水分を5%くらいまでに落とします。これを含水エタノールといいます。さらに特殊な処理を行って水分をほとんど含まないようにしたものを無水エタノールといいます。 日本ではエタノールを3%までならガソリンに添加して販売していいことになっています。 >発火点やオクタン価なんてものは変わるのでしょうか? 発火点や引火点も変わるでしょうが、実用上の問題はありません。オクタン価はガソリンより高いです。 しかし、一番の問題点は蒸気圧(蒸発しやすさ)が上昇することです。エタノール自体の蒸気圧は高くないのですが、ガソリンに混ぜると蒸気圧が上がってしまうという、エタノール特有の問題があります。蒸気圧が上がると、自動車の運転性能に影響を与え、大気汚染の原因になってしまいます。このため、既にガソリンにエタノールを添加している米国やブラジルでは蒸気圧が上がらないように、特殊なガソリンを石油会社が作って、これにエタノールを添加しています。誤解している人が多いようですが、アメリカでもブラジルでも、ただ単純にガソリンにエタノールを添加しているわけではありません。 また、ガソリンと違ってエタノールは水に溶けるという性質があります。エタノール添加ガソリンに水が入るとエタノールが水に溶けて、燃料としての性能が劣化します。 また、エタノールはエンジンのゴムやアルミ部品を劣化させる作用があります。(ただ3%までなら大きな影響はないことが確認されています。) No.1の方がおっしゃっているように、エタノールを直接添加するのではなく、ETBEという物質にしてから添加する方法があり、日本の石油業界ではこれを採用しています。これはETBEにすると蒸気圧が上がらず、水が混入しても劣化しにくくなるためだと思われます。また、エンジン部品への影響も小さくなりますので、自動車業界もETBEを支持しているようです。 >とうもろこしの値段が上がったりだとか問題もあるみたいですが。 トウモロコシの値段の上昇は一時的な問題と私は思います。トウモロコシの価格が上昇すれば、米国の農家は競ってトウモロコシの作付けを増やすでしょう。その結果、数年後にはトウモロコシの価格は暴落すると私は読んでいます。 ブラジルでも、砂糖の国際価格があがるとエタノールよりも砂糖を作る農家が増えて、バイオエタノールの供給が減り、砂糖の価格が下がると逆の現象がおきるようです。 バイオエタノールによって、食料の値段が上がり、飢える人たちが増えるという説があり、一見、説得力があるように見えますが、そんなに単純ではないと思います。

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  • yui_o
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回答No.1

バイオエタノールを簡単に説明すると、サトウキビやトウモロコシなどを元にしたお酒です。 発酵させることにより、でんぷんを分解しアルコールに変換するのがバイオエタノールの作り方です。 >発火点やオクタン価なんてものは変わるのでしょうか? 変わります。 ただ、大体ガソリン対エタノールが9:1程度までならば既存のエンジンでいけるようです。 それ以上のエタノールを混合した場合は、エンジンの構造から変化させる必要があります。 エタノールを入れすぎると、車の出力の低下等さまざまな悪影響が出てきます。 ホンダは、バイオエタノールの先進国であるブラジル向けにバイオエタノールの濃度が100%でも走行できる自動車を販売しています。 http://www.honda.co.jp/news/2006/4060925e.html また、バイオエタノールをガソリンと混ぜる際に2種類の方法があり 直接ガソリンと、バイオエタノールを混ぜ合わせるブラジル式と ガソリンに、イソブテンという石油物質+バイオエタノールを混ぜ合わせたETBE(エチル・ターシャリー・ブチル・エーテル)というものを混ぜ合わせたフランス方式があり 現在試験的に販売されている混合燃料は、フランス方式のものを販売しています。 これは、バイオエタノールは水分を吸収しガソリンと分離しやすい状態になるためにETBEと呼ばれる化合物にすることにより水分を吸収させにくくさせるというのが目的のようです。 ただ、穀物を原材料にして作られる燃料のために食料輸入国で貧しい国などは単価の上昇により購入できる量が減少し飢餓が発生する恐れ等 さまざまな弊害が考えられています。

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