ステンレス鋼は大きく分けて3種類あります。
SUS304,SUS316等のオーステナイト系ステンレス。
SUS403,SUS420等のマルテンサイト系ステンレス。
SUS430等のフェライト系ステンレス。
オーステナイト、マルテンサイト、フェライトはステンレス鋼の金属組織を表わします。オーステナイトはお堀の石垣みたいな組織で非磁性体。マルテンサイトは針の先みたいな針状組織で磁性体。フェライトは板状の結晶組織で磁性体です。
一般的に耐食性のSUS304,316が食器や風呂、そしてマフラーの材料に使用されています。
マルテンサイト系のステンレス鋼は硬いので、高力鋼板やナイフに利用され、フェライトは加工性が他のステンレス鋼より高い事を利用されています。
オーステナイト系ステンレス鋼以外は錆ます。
ここで問題になるのはSUS304.SUS316の組織は準オーステナイトとも言うべきな不安定な組織という事です。
この為、外部から力が加わった場合(圧延、曲げ加工や切削)オーステナイトからマルテンサイト変態を起こす事です。(溶接等の高温に曝されてもマルテンサイト変態を起こす)
これを防ぐ為に温間加工等の方法をする場合がありますが、マフラーではその様な加工方法はしないでしょう。
以上の事からSUS304,316等の非磁性体の耐食ステンレス鋼でも、加工部分は磁性化して更に錆びる事があると言うことです。
お礼
大変的確なご回答ありがとうございます! まさにお聞きしたかったご回答です。 ありがとうございます。