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スウェーデン、デンマークの通貨を手に入れたいが、、、、
2年後にデンマークとスウェーデンにいこうと思ってます。 ある程度高額を使うので、円安になってしまうと大変なことに なります。 比較的円高のいまのうちにクローナ、クローネを手に入れようと 思うのですが、外為にするか、あるいは外貨預金を しようと思っています。ほかにも方法があればそれがいいのですが。 そこで質問ですが、円安になっても外貨のまま、 トラベラーズチェックに交換できる等、 便利でかつ安全(外為で安全はありませんが比較的安全)な 方法があれば教えてください。 よろしくお願いします。
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デンマーククローネ、スウェーデンクローナ(以下DKK, SEKと略記)は、ご承知の通り日本ではなかなか扱いづらい通貨です。外貨預金を扱っている銀行にはどうも心当たりがありません。トラベラーズチェック(以下TC)についてもDKK建てやSEK建ては現在発行されていません。また日本でのDKK現金やSEK現金への両替は、現地での両替より7~8%程度レートが悪いので「円高だと思えた時にまとめて両替しておく」方法も使いづらいです。 以下では為替取引や現地での両替に関して概論をまず述べ、いくつかの代案を提示したいと思います。 1. 為替用語と北欧通貨両替の基本 最初に為替用語の説明から始めたいと思います。既にご存じのことと重複もあるかと思いますが、その節はご容赦ください。 ・銀行間レート その名の通り外国為替市場において銀行間の取引に使われるレートです。新聞やテレビなどで報じられているレートは特に断りのない限り銀行間レートです。 ・公示仲値 銀行間レートは株価などと同じく常時変動しており、金融機関でこれを取引の基準に使うと処理が煩雑になります。そこで各金融機関は銀行間レートに代えて「公示仲値(TTM)」というものを定め、一日を通して適用します。(一日に数回見直す金融機関もあります) ・対顧客電信売レート 外貨現金のやり取りを伴わない為替取引(海外送金、外貨預金、TC発行など)で適用されるレートです。公示仲値に一定のマージン(為替手数料)を加算することで機械的に計算されます。 ・外貨現金取扱手数料 外貨現金のやり取りを伴う為替取引の際にさらに加算される手数料です。例えば外貨現金に両替する場合、対顧客電信売レートに外貨現金取扱手数料が上乗せされたレートが適用されます。「公示仲値+為替手数料+外貨現金取扱手数料」とも表現できます。 外貨現金取扱手数料は通貨ごとに設定されており、取扱量の少ない通貨/為替変動の激しい通貨/金利の高い通貨の外貨現金取扱手数料は高めになります。 また外貨現金取扱手数料は両替の際だけでなく、外貨預金を現金で出し入れする際にもかかります。日本円普通預金が無手数料で出し入れできるのに比べると感覚的にはなじみにくいのですが、金融機関側の事情として言えば外貨現金での預入・払出に対応するためにはある程度の外貨現金の準備が必要であり、それにより発生する死蔵コスト・為替リスク分を回収しなくてはなりません。よって外貨現金による預入・払出にも外貨現金取扱手数料をかけているとお考えください。そもそも、外貨現金での出金に対応していない外貨預金も少なからず存在します。 いずれにしても「有利な両替法」とは手数料の合計が少ない、換言すれば公示仲値や銀行間レートからの目減りが少ない両替法です。レート自体は毎日変化しますが上乗せ幅はだいたい一定なので、上乗せ幅で比べれば分かりやすいわけです。 日本でDKKやSEKに日本で両替した場合ですが、取扱量の少なさからどうしても割高なレート(=手数料が多く乗っている)になっています。目安は公示仲値+10%(為替手数料と外貨現金取扱手数料の合計)です。北欧の両替も手数料は高い方ですが、それでも上手にやれば公示仲値+2.2%くらいで両替可能です。「円高の時にDKKやSEKを(日本で)まとめ買いしておく」としても、その後に8%以上円安に振れないと結局損です。 北欧の両替事情については[1]で詳しく述べていますので併せてご覧ください。その中にも記した"FOREX"[2,3]は北欧に多くの店舗を持つ両替商で、レートもWebサイトで確認することができます。前出の「+2.2%」は[2]で調べた数字です。 繰り返しになりますがDKKやSEKは外貨預金として扱っている銀行が(少なくとも知る範囲で)なく、仮にあったとしても払い出しの際の外貨現金取扱手数料が高くつき、さらにDKK建てやSEK建てのTCもありませんので別の方法を検討することになります。以下に代案をいくつか示します。 (1)外国為替証拠金取引(以下FX)を使う DKKやSEKを扱っている業者は多くありませんが探せば一応見つかります。[4]で調べた限りでは日本円とのペアはどうもないようですが、ユーロか米ドルとのペアとし、これにユーロ/日本円や米ドル/日本円を組み合わせて体裁を整えることになりそうです。またFX業者は外貨現金での出金は扱っていないので、外貨現金で出金したい場合は適宜の銀行に国内外貨送金し、その銀行で外貨現金取扱手数料を払って外貨現金を受け取るしかありません。 国内外貨送金が可能で外貨現金取扱手数料も比較的安い米ドルやユーロならこの方法も考えられるのですが、DKKやSEKとなると国内送金自体が難しく、仮に送金できたとしても外貨現金取扱手数料が高く付くことは上述の通りです。DKKやSEKのFXでは無理に外貨で出金するのでなく、反対売買で決済して差益を得るのが現実的な利用法でしょう。 ただ反対売買で決済するにしても円安対策としての役目は立派に果たせます。FXとは本質的には為替予約であるからです。もし今後円安DKK高/SEK高に振れたなら、現地で日本円→DKK/SEKの両替を行う際に(ポジションを建てた時点より)多くの日本円が必要になりますが、読み通りに円安DKK高/SEK高に振れたことで出たFXの利益で埋め合わせられます。 逆に読みが外れて円高DKK安/SEK安に振れたなら、FX取引では損が出ますが現地での両替は少ない日本円で済みます。損益を通算すると結局、ポジションを建てた時点のレートで両替したのと(ほぼ)同じことになります。ポジションを建てて以降に円高が進んでもその利益は放棄することになります。 (2)シティバンク銀行を使う デンマークやスウェーデンの経済はユーロ圏の経済と密接に関連しており、DKKやSEKの対円での値動きはユーロのそれと強い相関があるのもご存じと思います。DKKやSEKを直接買わなくても、代わりにユーロを買っておけばそれなりのDKK高/SEK高対策になるということです。ユーロの外貨預金なら多くの銀行で扱っていますし、現金やTCでの引き出しに対応している銀行もいくつかあります。 その中でシティバンク銀行は、預け入れた外貨預金を手数料なしにTCで払い出せるので便利です[5]。TC発行手数料もかかりません。資金をユーロ外貨預金に振り替える際の為替手数料も1円で(レートとしては公示仲値+1円)、他行の1円40銭~1円50銭に比べて多少有利です。円高の時を見計らって資金をユーロの外貨預金に振り替え、定期預金などで適宜運用してから、出発前にTCに引き換えればよいわけです。 ただしいくつか注意すべき点もあります。シティバンク銀行は残高が一定基準を下回ると月2,100円の「口座維持手数料」を徴収されます[6]。また日本では支店が少ない上に偏在しており、お住まいの場所によっては使いづらいこともあるでしょう。外貨預金だけならインターネットや電話でできるのですが、TCで引出すには支店まで行かざるを得ません。 さらにデンマークやスウェーデンで換金する際、TCはレートが悪くなったり1枚ごとに手数料がかかったりします。例えば前出の[2,3]ですとTCのレートは日本円建て・ユーロ建てとも現金より1%程度低くなっており、またTC1枚ごとに10 DKK/15 SEKの手数料がかかります。もちろん多額の資金を持ち込む場合は、紛失や盗難のリスク対策で多少の手数料は払ってもある程度TCで持ち込むことになるでしょうが、レート的に若干不利となることはご承知おきください。 なおシティバンク銀行の在日支店では、外貨現金の取扱は預入れ・払出しとも米ドルのみの扱いです。ユーロの外貨預金をユーロ現金で引き出すことはできません。 (3)みずほ銀行を使う みずほ銀行はシティバンク銀行と逆に、ユーロ現金で引き出す場合にメリットがある銀行です。TCでの引き出しには向きません。 上で述べたように日本のほとんどの銀行は、外貨現金取扱手数料を1ユーロ当たり2円50銭~6円に設定していますが、みずほ銀行は「外貨預金をその通貨の現金で引出す場合、金額によらず1回1,000円」という独自の設定をしています[7]。当然ながら小額単位での引き出しは損ですが、400ユーロ以上を一度に引出すなら他行より有利です。また外貨預金として資金を円→ユーロに振り替える際のレートは、みずほでは公示仲値+1円50銭です。 具体的にはまずユーロで外貨預金をし、定期預金などで適宜運用してから最後にユーロ現金で引出すことになります。ユーロ現金の在庫は限られていますから、まとまった額を引出す場合は数日前に連絡して準備してもらうことになるでしょう。 この方法で1回に1,000ユーロを調達した場合の目減り合計は1ユーロ当たり2円50銭、10,000ユーロなら1円60銭です。このユーロ現金を現地でDKKやSEKに両替するわけです。日本円→ユーロ現金→DKK現金/SEK現金の二重両替となって2回分の目減りが生じますが、現地でユーロ→DKK/SEKは日本円→DKK/SEKより1%程度有利なレートで両替できるので[2,3]、円→ユーロの目減りを1%程度に抑えられれば特に不利にはなりません。 【まとめ】 (1)デンマーククローネ(DKK)やスウェーデンクローナ(SEK)の外貨預金を扱っている銀行は心当たりがありません。DKKやSEKへの両替なら一部の銀行の限られた支店で扱っていますが、日本円→DKK/SEKの片道で10%も目減りするので、「円高の時にDKK/SEKをまとめ買いする」のはうまい方法でないです。 (2)代案としてはまず、外国為替証拠金取引でDKKやSEKを買っておき、決済して得た利益で現地での両替資金を補う方法があります。 (3)値動きの相関の強いユーロで外貨預金をして、トラベラーズチェック(シティバンク銀行)か現金(みずほ銀行)で引出し、これをデンマーク/スウェーデンで現地通貨に両替する方法も考えられます。二重両替にはなりますが、デンマーク/スウェーデンでのユーロの両替は日本円より目減りが1%程度少ないので特段の損にはなりません。 参考ページ [1] http://oshiete1.goo.ne.jp/qa2774602.html [2] http://www.forexvaluta.dk/ [3] http://www.forex.se/ * 最初に右上の"in English"のボタンを押せば表示言語を切り替えられます * 手数料はいずれも"Price list"のページで見ることができます [4] 比較.com FX業者通貨ペアの比較 http://www.hikaku.com/fx/search/pair.html [5] シティバンク銀行 トラベラーズチェック http://www.citibank.co.jp/service/citi_service/oversea02.html [6] シティバンク銀行 口座維持手数料 http://citibank.co.jp/info/service.html [7] みずほ銀行 外貨での入出金 http://www.mizuhobank.co.jp/saving/gaika/g_teiki.html
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- oska
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外貨預金は、どうでしようか? 北欧通貨は、極めて取扱金融機関が少ないですよね。 香港上海銀行(HSBC)が取り扱っています。 国内では(確か)みずほ銀行が外貨として北欧3カ国の通過を扱っています。ただ、T/Cは扱っていなかった記憶があります。 一度、外貨取扱支店で相談すれば良いでしようね。