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紀伊国屋は‘KINOKUNIYA’?
大型書店で有名な紀伊国屋書店(正しくは紀伊國屋書店でしょうか)ってありますよね。その読み方なんですが、なぜ紀伊=キイにも拘らず、「きの」くにやなんですか? それから、紀伊という割に、和歌山県に店舗が無いのも不思議なんですが、なぜなんでしょ? 以前から気になってまして。。ご存知の方、いらっしゃいましたら是非教えて下さいませ。
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現在の和歌山県は昔々は樹木が豊富なところから「木の国」と呼ばれていました。ところがいつの頃か(旧)国名は縁起の良い漢字2文字で表すようにというお触れがでて、「木国」が「紀伊国」と表記されるようになりましたが、読みは「きのくに」のままでした。 紀伊国屋書店の読みはそれに基づくものです。有名な紀伊国屋文左衛門も同様ですね。現在では「きのくに」「きいのくに」の両方の読みが行われています。 なお、紀伊國屋書店の名前の由来ですが、そもそも紀伊国屋は創設当時は本屋さんではなく、薪炭業を営むお店だったそうで、あるいは創設者が紀伊の生まれだったのかも知れません。故田辺茂一さんが昭和に入ってから本好きが高じて本屋さんに転業したように聞いています。文学者との交友が広く、それが紀伊国屋を大きくした一因になったように思います。 ついでに、お隣の現大阪府に所属する「いずみ」の国も同様ですね。「泉」一字でいいはずですが、お触れにしたがって縁縁起のよい「和」の字を付け足して「和泉」と表記されますが、こちらは読みは「いずみ」のままです。 紀伊國屋書店は発祥がそもそも東京で、もともと関西には縁が薄く、大阪でさえ支店が出来たのは阪急3番街ができた時ですし、京都もやっと去年ですから、人口分布などから考えて和歌山までは手が回らないというのが実情ではないでしょうか。
お礼
非常に分かり易いご説明をいただき、ありがとうございます。すごく為になりました。