金融機関に勤務しており、(金融機関に勤務する人間としては当然ですが、金融個人情報保護オフィサー2級の資格は取得済みで、個人信用情報機関の1つである「CIC」認定の個人信用情報取扱主任者の資格も保有している者です。
ご質問文に書かれている「ローンの審査を受けた事が個人情報となり」という部分は、「個人情報」の意味を取り違えていらっしゃいます。
ローンの審査を受けたことにより「個人情報」が把握され、「個人信用情報機関」に「個人信用情報」として登録されることになり、「次の申し込みにも影響する」ことはあります。
ただ、1度や2度のローンの申し込みが悪く影響することは少ないです。
正確に申し上げれば…。
「以前取引をしていた銀行」(仮に「A行」ということにします)から直接「現在主に利用している銀行」(仮に「B行」ということにします)に情報が送られることはありません。
A行にローンの申し込みをしますと、A行では、pompomuさんがローンの申込書に記入した内容から、pompomuさんの「個人情報」を得ることができます。
この「個人情報」は、A行内で「個人データ」「保有個人データ」になり得ます。
A行は、個人情報保護法に基づいて公表されているA行自身の「プライバシーポリシー」に基づいて、加盟している「個人信用情報機関」に「pompomuさんがローンの申し込みをした」という情報を提供します(保証機関保証付きのローンでしたら、同様にA行が利用する保証機関も、保証機関が加盟している「個人信用情報機関」に「pompomuさんがローンの申し込みをした」という情報を提供します)。
A行では、加盟している「個人信用情報機関」に「pompomuさんがローンの申し込みをした」という情報を提供すると同時に、その「個人信用情報機関」が保有している「pompomuさんの個人信用情報」を照会します。
照会によって得た「pompomuさんの個人信用情報」を参考にして、ローンの審査を行います。
ですが「pompomuさんがローンの審査に落ちた」という情報は登録されません。
もし、B行にもローンを申し込まれれば、B行もA行と同じことをします。
個人信用情報機関は複数ありますが、いずれの機関でも「申込情報」の保有期間は「6か月」です。
#1さんが「半年程度」と仰っているのはそのためだと思いますが、
「信用情報機関には情報が残っていても、会員(各銀行)からはその事実を知る事ができません。」
という部分は間違いです。
個人信用情報機関では、申込情報に限らず、規定された保有期間を経過した情報は、自動的に削除されていきます。
ですから、「pompomuさんがローンの申し込みをした」という情報は、6か月で個人信用情報機関から消えます。
申し込みの結果審査に通って、契約がされれば、別途「契約情報」が登録されることになります。
ただし、申し込みをしたA行自体ではかなり長い間、「pompomuさんがローンの申し込みをした」という情報を保有していて、「pompomuさんがローンの審査に落ちた」という情報も保有していることになると思います。
ですが、個人情報の共同利用をする旨を明示していない限り、A行が保有しているpompomuさんという個人に関する情報を、A行がB行に提供することは考えられません。
お礼
ご回答、色々と詳しく、ありがとうございました。