ブレンボの優位性
よく優秀なブレーキとして例えられるブレンボですが、常々疑問に感じていることがありご相談いたします。
あくまで素朴な疑問であり、ブレンボを否定する話ではありませんし、ブレンボに限った話ではないので、誤解の無いようお願いします。
(かく言う私の車にも純正でブレンボのキャリパーを装備してますので)
そもそもブレーキというのは、車の運動エネルギー(ローターの回転)を摩擦によって熱エネルギーに変換する装置です。
摩擦の大きさはパッドを押し付ける圧力とローター・パッド表面の摩擦係数、あとはパッドの表面積が関係します。
この中で、ブレンボか否かで左右されるのはパッドを押し付ける圧力だけです。
仮に同一車種で踏力、マスターシリンダーからブレーキホースに至る圧力伝達機構が同じだとすると、摩擦係数を決定付けるのは、パッドとローターの材質如何によります。
これらのことから、ブレンボ(しつこいようですが、ブレンボを否定するわけではなく、あくまで例えとしての話です)であることの優位性がわかりません。
もちろん、片押しのキャリパーでは正確にローターに圧力が伝えられないので、対抗ポッドのほうが優れていることは想像に容易いことですが、もともと対抗ポッドのキャリパーを付けている車をわざわざブレンボに変更する意味がわからない、と言い換えてもいいかもしれません。
車の制動力については、ノーマルのキャリパーでもタイヤロックする程度の十分な能力を持っています。
(最近はABSのせいで体感することが少なくなりましたが)
熱に変わったエネルギーを放熱するのはローターの役目であり、キャリパーには関与しないと思っています。
どなたか、ブレンボのすばらしいところを解きほぐしていただける方、回答をお待ちいたしております。