質問者さんは、文字のことを気にかけていらっしゃるようですが、実は板書の上手い下手はそこではないんです。もちろん最低限読める楷書で書く(文字の大きさは学年・教科によっても違いますが)ことは必要ですが、それはゆっくり書けば、誰でもできます。それ以上に大切なことがあります。
一つは、全体の構成です。特に慣れないうちは、一時間の中でどのようなことを板書するのか、全体の構成を考えておくことの方がずっと大事です。メモ書きみたいに、内容の関連性が無くバラバラに書かれている板書を見ますが、書かれる内容は、授業の中で本来相互に関連しているはずです。授業が終わった段階で「このような板書ができている」(つまり完成形ですね)をイメージし、あらかじめノートに書いておくのが良いと思います。その際、使うチョークの色もシミュレーションしておくと更に良い。
もう一つは、個々の文字の上手さではなく、文としての上手さです。
いくつか、コツを。
1.ひらがなは漢字よりも小さめに書く
2.横書きの場合、ベースラインで文字を揃える
3.書くときは、腕を動かすのではなく、体全体を移動させ、チョークの位置が常に体の正面に来るようにする(腕を動かして書くと、右利きの場合必ず右下がりになります。体を横に平行移動させながら文字を書いていくと、まっすぐ書けます)縦書きの場合は、当然、膝を沈めながら書いていきます。
上手な先生の板書をデジカメで撮影してみるのも良いです。上手な板書は、読むだけで一時間の授業内容が想像できてしまうものです
お礼
視やすい板書きをかくには事前に全体の構成を練るといった準備が必要なのですね。 非常に参考になります。 指導案を作成する時に、板書についてもプランを建てておこうと思います。 回答ありがとうございました。