どうしてそこまで政府と国を分けて考えるのでしょうか?
言い換えます、『基本的には』民間と政府を別々に考える事に意味は有りません。国民が我侭を言う事や、国家が横暴な行いをすることもあるでしょうが、基本的にそんなのは小さな例外にすぎません。
日本の製品は日本政府が作っているわけでもないのに、日本政府は中国に『物を買ってもらいたい』と思っているのと同じように、中国政府が買うのでもないけど、中国政府は日本の製品や技術を『売ってもらいたい』と思っているのです。
北朝鮮のような例外を除き、どの国の政府でも目標は究極的には二つ、国をより豊かにより強くです。
豊かさとは、金銭的な豊かさに加え精神的豊かさも含まれますので、働きやすさなども豊かさのうちに含まれます。そして強さとは、軍隊の強さだけではなく、国際的な発言力などが含まれます。
どちらを重視するかは国ごとに違いはありますが、これ以外の目標はありえません。
日本は中国に物を売り、中国から物を買う事によってより豊かになれると思っているので、中国と取引をしたがっています。
中国も日本に物を売り、日本から物を買う事によってより豊かになれると思っているので、日本と取引をしたがっています。
両者に根本的な違いは有りません。
両者の違いは、売りたいもの買いたいものの違いでしょう。
日本は、家電や車などを売りたがっており、衣類や食糧を買いたがっています。
中国は、工場を売りたがっており(中国に工場を移転すると言う事は中国の工場を買うという事と大体同義です)、技術を買いたがっています。
つまり、日本は安い労働力と大きな市場を欲しており、中国は当座のお金といずれは独自技術を手に入れて先進国の生産工場から脱する事を願っています。
この両者の思惑が一致する範囲で取引が行なわれるわけです。
このような取引を通じて中国がより豊かにより強くなる事が中国政府の望みです。当然同じ事を日本政府も考えています。
日本は世界第二位の経済大国です。そのような国が隣にあるのに取引が滞るのは、非常に勿体無いです。だから中国は日本と仲良くなれば、取引が活発化し中国がより豊かにより強くなることが出来ると思っています。だから日本と仲良くしたいのです。
補足
大きな意味の話ではありません。 中国政府にとっての「日本と仲良くする」メリットを知りたいのです。 中国政府の思いはどういうところにあるんでしょう? どうして日本と仲良くしたい? 日本と仲良くして彼ら(中国政府)が享受する恩恵とは?