視聴率100%というのは最高視聴率で、平均視聴率は70%です。
しかも当時はフランスに3つしかチャンネルがなく、まぁ見る物が無かったと言えばそれまでです。
それでも日本以上の大人気を博したのは事実だし、日本で発売されなかったグッズなどが発売されたりはしましたけどね。
アメリカでも日本でも当初は子供向けしか作られませんでしたが、アニメ制作費の増大、テレビドラマの躍進により海外のアニメ文化は潰れます。
日本では子供向けアニメを作り、キャラクターグッズを子供に買わせる方式が出来上がり、海外のようにアニメ文化が潰れずに済みました。
そのアニメを見て育った子供たちが、大人向けのアニメ製作を行うようになり、今の日本アニメがあります。
逆に言えば、今後数十年立てば、日本のアニメを見て育った海外のファンがアニメ製作に乗り出す可能性があり、その時日本のアニメはどうなるんでしょうね。
実際日本アニメブームと言うのは極々一部に限られます。
ポケモンなど一般的な少年を対象とした作品は結構浸透しますが、大人向けアニメはまだまだ辛いでしょう。
上記の通り、未だに海外でのアニメ文化は、日本の50年前のレベルであり、子供たちが見る物というイメージが強いので、アニメ自体に拒否反応があります。
まずいい大人が「アニメ見てます」なんて言えないでしょう。
と言うより日本でもアニメ見てる人は「オタク」として見られるのが現状ですからね。
海外のオタクは日本に来ればみんなアニメが大好きなんだ、だから肩身の狭い海外じゃなく日本に行きたい、と幻想を抱いちゃう人も多いです。
でも外国人が日本に来て「カウボーイビバップ良いよね!」なんて騒いでも、大抵の日本人は「はぁ?」となりガックリしてしまいます。
それでも海外に比べれば日本人のアニメに対する拒否反応は相当薄いんですがね。
そもそも日本のアニメは最初から一部の日本人視聴者をターゲットにしてます。
そのために制作費を大幅に抑えます。
最初から世界的な商売を想定してるディズニーの映画は100億を超えますが、日本の劇場アニメは大体2億、今では海外展開を想定しているジブリでさえ20億です。
テレビアニメに至ってはとんでもなく少ないです。
制作費はとりあえず回収すれば良いので大衆受けする物は作る必要はありません。
一部のオタクが見て、一部のオタクがCD/DVDを買えば簡単に回収してしまいます。
なので現状のアニメと言うのは、オタクが企業から支援を受けて製作、一部のオタクが視聴してCD/DVDを購入。という小さい枠内でのループに留まってしまっています。
ただ、たまにその中に海外で人気が出ちゃう作品が含まれます。
元々制作費が非常に少ないので、少しでも海外でヒットすれば利益は倍増間違いなしであり、ディズニーのように制作費を増大させて世界で販売する方策じゃなく、最初から小さい制作費でオタク向けの物を作り、じっくりじっくり海外でヒットするかを確かめつつ進出し、ヒットしたら万々歳、と言う感じです。
それでも結局「オタク向け」でしか無く、さらに海外でのアニメに対する拒否反応が重なって伸び悩みです。
全くアニメ文化が育ってなかった海外に一気に進出し、アニメオタク文化を開花させた事で爆発的に伸びた感がありましたが、微妙な所ですね。
最近ではアニメ市場の規模事態は縮小傾向にあり、お世辞にも世界規模で拡大してるとは言い難い状況で、特に本元である日本のアニメ市場が危機的状況にあり、今後日本のアニメを海外の大衆文化に広めたいならば日本のアニメ製作のシステムを根本から改革しなければ、これ以上望めないでしょう。
ただポケモンのような完全な子供向けアニメなら可能性は十分あるし、現状でも世界を席巻してると言えます。が描写などの規制が日本とは段違いなので難しい部分は多いですね。
補足
世界のジョーク集で天国に日本人がテレビや漫画を持ってきたから今の天子はハーブも奏でない、唄も歌わない、で困っているというジョークがありましたね。下の意見でもありましたが視聴率90%や100%てありえるんですか?(笑)凄いですね。 本場のコスプレを学ぶために日本に来てる外国人とかテレビでやっていたような気がしました。外人はスタイルいいから日本人より似合ってますよね。日本のオタクは海外のオタクに負けないでほしいです