おそらく、生分解性プラスチックとも言うと思いますが、土に埋めると、微生物に分解されて土に戻るプラスチックのことです。微生物に分解される、ということは、微生物がこれをエサにできるということで、微生物が「食べる」結果、最終的には水と二酸化炭素になります。
これが環境に良いとされるのは、逆に普通のプラスチックの問題点を考えてみるとわかります。プラスチックは、ほとんど分解されないので、自然環境下におかれてもいつまでもそのまま残ります。それを野生生物などが食べ、死んでしまうという事例もあります。
逆に言うと、袋が「燃えるゴミ」として処分される限り、あまり環境に対する影響は変わらないのですが、燃えないゴミとして埋め立てられると自然に分解されるとか、袋をコンポスト容器やバイオ式の生ゴミ処理機等に入れることができる(ゴミの減量につながる)とか、間違って風に飛ばしても、自然に分解されるから問題が小さいとか、それなりのメリットはあります。
ただ、その効果は小さい、あるいはほとんど無いと見るむきも少なくないですね。また、普通のプラスチックに「でんぷん」を混ぜただけで、見た目は分解されたように見えても、実際にはほとんど分解されないプラスチックというものもあるようで、こういうものの評価はけっこう難しいです。
なお、石油以外を原料として作られるプラスチック(バイオマスプラスチック)と、生分解性プラスチックとは、一緒に考える人もいますが、一応、分けて考えたほうがいいと思います。バイオマスプラスチックの大部分は、生分解性を有しているようですが、逆は必ずしも成り立ちません。
詳しくは、参考URLを。
補足
そうなんですか。ありがとうございます。環境にいいとしていながらほとんど効果がないというのは難しいものですね。でも、このまま、レジ袋を使い続けるなら、この生分解性のレジ袋にしたほうがいいとは思うんですが、燃やされてできる二酸化炭素と微生物に分解されてできる二酸化炭素は、どれくらい違うんですか。