こんにちは。
「弾けるようになる」というレベルがちょっと分かりませんが、
例えば、『津軽じょんがら節』だけを弾こうとすると、
たどたどしいですが、3ヶ月くらいで出来るでしょう。
ちょっと説明しておきましょう。
独学という事になりますと、tofraさんも仰っておられますように、少し大変です。
まず、調律を覚えてなくてはいけません。
ご存知でしょうが、最低でも本調子・二上り・三下りを自分の耳だけに頼って、
演奏中でも調律が出来るようにしたいところです。
不完全楽器ですから、演奏中に音は変わってきます。
演奏するにあたっての三味線の胴の置く位置、棹の持ち方などは、
ビデオなどで学ぶ事が出来ると思います。
撥の持ち方は、異様な手首の曲げ方をするので技術を要します。
また、曲によっては、撥を皮に当てる場所が変化し、
弾いたり、叩いたり、掬ったり、返したりします。
これもビデオなどでよく見ていけば分かるのかも知れません。
くわえて、3本の糸を手元を見ないで、自在に弾き分ける技術も必要になります。
左手の指使いも指を見ないで弾くのは、ヴァイオリンも同じです。
ぼくの場合ですと、左肘の角度で勘所を覚えていきました。
最初は、音階シールを棹に貼ったりしていましたけど。
教材用のビデオが出ているのかどうかは知りませんが、
コンサートビデオなどですと、
撥や棹を押さえている指使いを全て映してくれている訳ではないでしょうから、
もどかしい部分はあるかも知れませんね。
また、津軽三味線の世界は、閉鎖的ですので、
恐らく、楽譜などは市販してないと思います。
ぼくは、竹山の孫弟子ですが、師匠の家に行って、稽古をした後、家に帰り、
習った曲のパートを楽譜に落としました。
例えば、本調子はハ長調ですから、割合簡単なんですが、
ぼくの師匠は、全部半音上げています。
楽譜は、五線譜ではなく、普通は文化譜というものを使っています。
こうやって、大抵の人は師匠から習った事を楽譜にしたりする事が多いので、
市販されずに自分の物としているかも知れません。
音譜だけでなく、テンポ、アクセント、情感なども書き入れますから。
ぼくの場合、3,500円/30分、というのが稽古代です。
しかし、10分くらい調律に時間を取ってしまうので、
1時間稽古をつけてもらっていました。7000円ですね。
こういう稽古ですから、習った事は財産にして封印しまいがちです。
最初は、『さんさしぐれ』などの民謡を習い、
『津軽じょんがら節』を習うまでに3年を要しました。
そういう方針なんですね。うちの師匠は。
弟子になる時も面接があったりしましたよ。
「お弟子さんが師匠を選べるように、私も弟子を選びます」という事でした。
ですから、正しい弾き方を覚え、楽譜を探す事が出来れば、
それを見ながら、更にCDを聴いたりして、
1日30分くらい練習していけば、3ヶ月くらいで弾けるかも知れませんよ。
師匠から習う時は、2小節ずつくらいしか教えてくれなかったので、時間がかかったんです。
ぼくは、『津軽じょんがら節』は師匠に教わりながら、
3ヶ月かかりましたが、未だに「いい」とは言われません(*^_^*)。
閉塞的な津軽三味線の世界で、独学により弾けるようになるのは、ある意味改革的です。
師匠などにつかないでも、最初の扱いや音程の取り方など、ちょっと弾ける人にでも聞いて、
後は独学で練習していくというのも、ぼくは素晴らしい事だと思います。
うちの師匠は、そういうやり方を邪道だといいますが、色々な方法で、
固陋な津軽三味線界に風穴を開けて欲しいと思います。
探せば、必ず道は発見出来ると思います。
是非、頑張って下さい。
お礼
再びご回答ありがとうございます。 やはりお師匠さんにつくか、カルチャーセンターに行ってみるかした方が良さそうですね。考えてみます。 ありがとうございました。